プロが教える!写真を正しい色で見る方法。

《プロが教える》カメラアクセサリーの選び方プロが教える!写真を正しい色で見る方法。

合地清晃

合地清晃(ごうち・きよあき)

写真家・EOS学園講師

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合地清晃(ごうち・きよあき)プロフィール

1966年、岡山県生まれ。'90年、写真学校卒業後、写真家・大山謙一郎氏に師事。コマーシャルフォトを中心にフリーランスとして活動、カメラ雑誌への原稿執筆や撮影会指導等アマチュアカメラマンの指導にも定評がある。 EOS学園東京校講師。

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2019.1.19

カメラから取り込んだ画像をパソコンのモニターで見ると、色の印象が違う……。プリントしたらさらにまた違う色になってしまって混乱……。それは基準となる色=「正しい色」で写真を見ていないからなのです。それって衝撃!? でも大丈夫。正しい色で写真を見るには、正しい色を表示できるモニターがあればOKです。さあ、始めましょう!

写真を「正しい色」で見るにはモニター選びが大切。

Q. なぜ思いどおりの写真が出せないの?

正しい色が表示できないモニターで画像調整してプリントすると……色が合わない!

イメージ画像1

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A.モニターによって出す色がバラバラだから。

世の中にあるモニターで表示される色は、すべて同じではありません。同じメーカーのモニターでも、機種が違えば明るさや色調も違います。
カメラで撮影したデジタル画像を正しい色や明るさで表示するには、一定の基準を満たしたモニターを使う必要があります。基準を満たしていないモニターで色や明るさを調整すると、正しい画像データを台なしにしてしまう恐れもあるのです。

正しい色が表示できるモニターであれば大丈夫!

正しい色を表示できるモニターで画像調整してプリントすると……色が合う!

イメージ画像2

基準を満たしたモニターであれば、原則的にいつも正しい色や明るさで画像を見ることができるため、色調整をしてもおかしな仕上がりになることはありません。きちんとしたモニターに正しく表示された画像なら、モニターとプリントの色を近づけることができるのです。このようにきちんとした色を表示できるモニターを使って色を合わせ、管理することを「カラーマネージメント」といいます。カラーマネージメントの整った環境では「モニターとプリントの色が違う!」というトラブルが少なくなるのです。

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カラーマネージメントができる「モニター」選びのポイント

①正確な色を再現し続けるための調整機能がある!

色調や明るさなどモニターの表示は、購入してからの経年変化などにより変化します。このような場合に有効なのが、一定の品質を保って表示できるようにする「キャリブレーション」という調整作業です。
専用のセンサーを使用して行うキャリブレーションの作業は、2種類あります。どのようなモニターでも行える「ソフトウェアキャリブレーション」と、調整用の回路を備えたモニターでのみ行える「ハードウェアキャリブレーション」です。きちんとした表示能力を求めるなら、高い精度を備えるハードウェアキャリブレーションに対応したモニターがおすすめです。

①正確な色を再現し続けるための調整機能がある!

②扱える色の範囲が広く、表現力が豊か!

写真の明るさや色調整を行う場合に重要なのが、「どの程度の色を再現できるのか」ということ。写真画像では一般的に「sRGB(エスアールジービー)」という色空間(色の範囲)とAdobe RGB(アドビアールジービー)という色空間が使われます。
sRGBに対してAdobe RGBのほうが扱える色の範囲が広くなっています。一般的な使い方ではsRGBをカバーしていれば問題は少ないのですが、Adobe RGBまでカバーしているモニターであれば、より広い範囲を確認しながら扱うことができます。ノートパソコンや低価格のモニターの多くは、sRGBもカバーしていない場合があるので注意が必要です。

①扱える色の範囲が広く、表現力が豊か!

③精度が高く安心して使える!

画像の状態を正確に確認するために重要なのが、モニターの表示精度です。微妙な色調の変化やグラデーションがきちんと見え、画面全体がムラなく均一性の高い表示ができるモニターであれば、より細かく画像を確認できるので安心です。これらの表示精度は、パッと見ただけでは気付きにくいのですが、正しい色を見る上では重要な要素です。

①精度が高く安心して使える!

選び方のポイントのまとめ

  • 正確な色を再現し続けるための調整機能がある!
  • 扱える色の範囲が広く、表現力が豊か!
  • 精度が高く安心して使える!

写真の良しあしを判断し、必要に応じて画像の調整をするには、写真本来の正しい色を正確に確認できるモニターが不可欠。こうした能力を持つモニターを使うことで不必要な調整による失敗を防ぎ、イメージどおりの写真に仕上げる近道となります。長期にわたって使用することの多いモニターは、できるだけ信頼できる製品を選びましょう。

【キヤノン推奨モニター】
選ぶならコレ!
「EIZO」の
ColorEdgeシリーズ

写真やイラストに創る楽しさ。味わうならEIZOのCSシリーズ。

★ おすすめコメント
ColorEdgeシリーズは、ただ色域が広いだけではなく、色ムラ補正機能の搭載、階調表現の個別調整などにより正確な色表現を実現しています。さらに、専用ソフトウェア「Quick Color Match」を使用すれば、Canonプリンターと簡単に色合わせが可能。モニターの表示を信頼してレタッチに取り組めるだけでなく、刷り直しが減って無駄な時間、手間も削減できるため、制作環境のコストやストレスが削減できる優れモノです。

27.0型カラーマネージメント液晶モニター
ColorEdge CS2730

カ27.0型カラーマネージメント液晶モニター ColorEdge CS2730

24.1型カラーマネージメント液晶モニター
ColorEdge CS2420

24.1型カラーマネージメント液晶モニター ColorEdge CS2420

さらにモニターでの
色の再現に
こだわる方へ!
おすすめのオプション

外光反射を遮る遮光フード。

★ おすすめコメント
遮光フードを使用することで、照明器具の映り込みなどの外光反射を効果的に遮ることができます。より「正しい色」で見たい方におすすめです。

CS2730用遮光フード
CH2700

CS2730用遮光フード CH2700

CS2420用遮光フード
CH2400

CCS2420用遮光フード CH2400

カラーマッチングに適した環境構築をサポート。

LEDスタンド Z-80PRO2-EIZO

LEDスタンド
Z-80PRO2-EIZO

★ おすすめコメント
カラーマッチングに適した自然光に近い照明環境で、出力物の色味を正しく確認・評価できます。

ColorEdgeをキャリブレーションするための専用測色センサー。

外付けキャリブレーションセンサー EX3

外付けキャリブレーションセンサー
EX3

★ おすすめコメント
EIZOが独自開発したカラーマネージメントソフトウェア専用のキャリブレーションセンサーです。カラーマネジメント入門者向けのコストパフォーマンスに優れたモデルです。

プリントも
「正しい色」に
こだわりたい方に
おすすめ!

L判からA2ノビまで、高画質なプリントを実現!

プロフェッショナルプリンター ImagePROGRAF PRO-1000

プロフェッショナルプリンター
ImagePROGRAF PRO-1000

★ おすすめコメント
12色「LUCIA PRO インク」を搭載。作品制作で重要な色の再現性や暗部領域での表現力が豊かで、よりイメージに近い高画質出力を実現します。