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さくらの樹林を立体的に見せるには「斜光線」で撮る
山の斜面にたくさんのさくらが咲いている場所があります。さくらの山のようになっている「桜樹林」は、1本だけの桜と違って賑やかな魅力があります。山の斜面ですから、うまく光が当たっていないと、きれいに写りません。この作品では、やや斜光線で撮ることで陰影ができ、立体感のある桜樹林の写真になりました。
EOS 5D Mark III・EF70-200mm F2.8L IS II USM・1/800・F5・−1補正・ISO400・WB太陽光・撮影:工藤智道

さくらが「白トビ」しないよう露出に注意する
山一面にさくらが咲き、美しい光景を作り出していました。山間地であったため、光が差し込む時間が短く、夕暮れ時に日が陰るまでのわずかな時間に撮影しました。いい光で撮るには、あらかじめ地図で方角を確かめたり、前もって訪れて下見をしたりして、光の状態のいい時間を予測しておくといいでしょう。また、桜の花は白っぽいため、花が白トビしないように注意します。念のため露出を変えて、何枚か撮影しておきましょう。
EOS 5D Mark III・EF70-200mm F2.8L IS II USM・1/30・F10・−2/3補正・ISO100・WB太陽光・撮影:工藤智道

曇天でも雲間から差し込む一瞬の光を見逃さずに撮る
山桜は山の斜面に咲くので、撮影のポイントは太陽の光です。この作品を撮影したときは、雲が多く、時折日が差すような条件でした。雲の流れる様子を見て、日が差した瞬間に撮影しています。
EOS 6D・EF70-200mm F2.8L IS II USM・1/13・F16・−1 1/3補正・ISO100・WB太陽光・撮影:工藤智道
ポイントまとめ
さくらの樹林の撮影では、山間に光がきれいにあたる時間が大切です。やや斜光線で撮影すると、陰影がつき立体感が出せます。光の状態に注意して撮りましょう。
1)さくらの樹林を立体的に見せるには「斜光線」で撮る
2)さくらが「白トビ」しないよう露出に注意する
3)曇天でも雲間から差し込む一瞬の光を見逃さずに撮る
写真・解説 工藤智道