花筏作品1

流れるような花筏を撮るにはスローシャッターで!

「花筏」とは、花が散って水面に浮かび上がり流れる情景を「筏(いかだ)」に見立てて表した言葉です。水面に流れている状況を表現するなら、シャッタースピードを適度に遅くする「スローシャッター」のテクニックが有効です。シャッタースピードは2〜3秒ぐらいから試して、花筏の流れ具合を液晶モニターで確認しながら調整します。流れる花筏に対して、画面の中に動かないものを配置するのがポイント。静と動の対比を表現できます。

「名残りの春」なかさんさん
撮影データ:EOS 7D Mark II・F22・3.2秒・-0.7補正・ISO200

花筏作品2

花筏を背景に動きのある被写体を入れてみよう

画面を埋め尽くす花筏と、飛翔するカモの動きで構成した作品。カモを鮮明に写すために速いシャッタースピードで撮影しています。こうした場面をとらえるには、AFモードを「AIサーボ」に設定し、飛んでいくカモの動きを追従しながら連続撮影します。動きが素早い鳥や動物などの撮影には根気が必要。習性や行動パターンを知ることも重要です。

「遊覧飛行」にっしーさん
撮影データ:EOS 70D・16-300mm・ISO640

花筏作品3

影の存在感を生かすにはマイナス補正で撮ろう

太陽光が葉桜に当たり、枝の影が花筏に落ちて、印象的な模様を浮かび上がらせています。影を生かした撮影では、露出設定が表現のポイント。マイナス2の露出補正により、背景の暗部が黒く引き締まり、花筏に落ちた影もくっきりと濃い影となって表現できました。影が主役になる写真の場合は、マイナス補正を試しましょう。

「浮かぶ桜模様」ズボラ写真家さん
撮影データ:焦点距離:48mm・F11・1/15秒・-2補正

ポイントまとめ

スローシャッターでねらいたくなる花筏。シャッタースピードの設定に悩むかもしれませんが、デジタルカメラの利点はその場で結果がわかること。どれくらいのシャッタースピードで撮れば「動き」を魅力的に表現できるか、その場でテスト撮影を重ねて、ベストなシャッタースピードを探りましょう。

1)流れるような花筏を撮るにはスローシャッターで!

2)花筏を背景に動きのある被写体を入れてみよう

3)影の存在感を生かすにはマイナス補正で撮ろう

解説 斎藤裕史

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