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「お立ち台」でも工夫して自分だけの作品を目指せ!
福島県の会津若松から新潟の小出までを走る只見線。その代名詞とも言えるのが只見川第一橋梁です。「お立ち台」(鉄道写真愛好家が集う人気撮影地)からみんなと同じように鉄橋をアップで撮っていては個性がありません。作例はあえて望遠ではなく広角レンズを使用して、大自然をアピールしてみました。列車が白いので、これだけ小さく撮っても風景と同化していません。お立ち台でも撮り方や時間帯などを変えて、見たことのない写真を撮るよう心がけましょう。
EOS 5Ds R・EF16-35mm F4L IS USM・1/400・F8・ISO400・WB太陽光・撮影:山﨑友也

浅草岳は天気予報を入念チェック。対角構図でバランスよく
福島県と新潟県の県境に位置する浅草岳。これと只見線をからめて撮るのは至難の業です。なぜならこの区間、昼間の上り列車は1本しか走っていないので、1日に1回しかチャンスがないからです。そのため天気予報は入念に調べておきましょう。また構図のポイントは、列車と山頂が対角線になるようにすることです。対角構図を意識すればバランスも良くなるし、写真に動きが出るはずです。
EOS-1D Mark Ⅳ・EF50mm F1.4 USM・1/320・F11・ISO200・WB太陽光・撮影:山﨑友也

降雪時にはストロボを使用して幻想的に
日本有数の豪雪地帯としても知られる只見線沿線。冬の時期は15時を過ぎると、あたりはまるで夕方の様相を呈してきます。そこで雪が降っていれば、暗くなり始めたのを逆に利用して、ストロボを光らせるのも効果的です。光に照らされた雪が画面内にくっきりと写り、幻想的な写真になるでしょう。雪が露出オーバーになりすぎないよう、ストロボは弱めに光らせるのがコツですね。
EOS-1D Mark Ⅳ・EF24-105mm F4L IS USM・1/250・F5・ISO200・WB太陽光・ストロボ使用・撮影:山﨑友也
ポイントまとめ
只見線はファンの多いローカル線で、撮影地はかなり知り尽くされています。みんなと同じように撮っていても仕方がないので、レンズワークやアクセサリーの使用、また時間帯を変えるなどして、個性的な写真を目指すよう心がけましょう。
1)「お立ち台」でも工夫して自分だけの作品を目指せ!
2)浅草岳は天気予報を入念チェック。対角構図でバランスよく
3)降雪時にはストロボを使用して幻想的に
写真・解説 山﨑友也