大井川鐵道作品1

SLの形を活かしシルエットで。アクセントを忘れずに

大井川鐵道は毎日SLが走っていることで人気があります。そこでここではSLの形を活かしたイメージ写真にチャレンジしてみましょう。SLは独特の形をしているので、空をバックにシルエットで撮ると面白いでしょう。作例のように太陽を画面に取り入れるなど、もうワンアクセント加えると、作品性もグッと増すはずです。

EOS 7D MarkⅡ・EF16-35mm F2.8L Ⅱ USM・1/2000・F8・ISO100・WB太陽光・撮影:山﨑友也

大井川鐵道作品2

風景写真は要素を足すのではなく「引き算」でシンプルに

千頭から先は井川線といって、日本最大の急勾配をアプト式機関車が走っているのが特徴です。山にへばりつくようにして急坂を登る姿を俯瞰撮影してみましたが、ここでのポイントは「引き算」です。おそらくみなさんは右下の川をもっと画面に入れたくなると思いますが、風景写真は「引き算」により構図を整理します。坂を強調させるためにも川はあえてカットして、山を大胆に取り入れた構図をつくりましょう。

EOS-1D Mark Ⅳ・EF70-200mm F2.8L IS II USM・1/640・F5.6・ISO200・WB太陽光・撮影:山﨑友也

大井川鐵道作品3

窓枠などを利用して臨場感あふれるスナップに

昔ながらの駅がたくさん残っているのも、大井川鐵道の魅力です。ここではとある駅の駅務員室を撮ってみましたが、そのまま撮っては面白くありません。写真を見る人もそこからのぞいているかのように思わせるには、あえて窓枠を入れることです。またレトロ感を出すために、ホワイトバランスを「日陰」に設定して撮影しています。

EOS 6D・EF24-70mm F4L IS USM・1/30・F4・ISO800・WB日陰・撮影:山﨑友也

ポイントまとめ

SLやアプト式機関車など、特徴ある列車が走る大井川鐵道。車両そのものを撮るよりも、形や沿線風景が分かるようねらってみるとよいでしょう。車内や駅でのスナップも楽しいですよ。

1)SLの形を活かしシルエットで。アクセントを忘れずに

2)風景写真は要素を足すのではなく「引き算」でシンプルに

3)窓枠などを利用して臨場感あふれるスナップに

写真・解説 山﨑友也

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