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在来線の区間でねらい、季節感を出す
秋田新幹線「こまち」は新幹線ですが、在来線も走るため「ミニ新幹線」と呼ばれています。防音壁のない区間も走るので、景色とからめて撮るなら、在来区間がお勧めです。作例は河原に咲き誇る桜とともに撮影してみました。列車が画面を真横に移動するので、被写体ブレを起こさないよう、速めのシャッター速度を選択しています。
EOS-1D X・EF24-70mm F2.8L II USM・1/1000・F6.3・ISO400・WB太陽光・撮影:山﨑友也

列車が目立つので、風景をできるだけ広く取り込む
岩手と秋田の県境にある仙岩峠では、大自然の中を行く「こまち」を撮影できます。「こまち」は赤いので、補色である緑のなかではどれだけ車両を小さく撮っても目立ちます。できるだけ風景を広く取り込み、雄大な大自然を強調しましょう。またこのような風景写真の場合にはPLフィルターを使用し、反射を除去して葉や車両の色を出すことも大切です。
EOS-1D X・EF24-70mm F2.8L II USM・1/1000・F6.3・ISO400・WB太陽光・PLフィルター使用・撮影:山﨑友也

雪とともに撮影し、北国を走る様子を演出する
北国を走る「こまち」は、ぜひ雪と一緒に撮りたいものです。作例ではフロントではなくあえてバックショットをねらい、巻き上げる雪煙とともにイメージ写真っぽく撮影してみました。以前はピント合わせに苦労しましたが、今ではEOSのAIサーボで簡単に撮ることができるようになりました。
EOS 70D・EF300mm F4L IS USM・EXTENDER EF1.4×III・1/800・F7.1・ISO400・WB太陽光・撮影:山﨑友也
ポイントまとめ
ミニ新幹線である「こまち」は在来線も走るので、季節感を出したり車両をアップで撮影したりすることが可能です。四季折々の風景とともにねらってみるとよいでしょう。
1)在来線の区間でねらい、季節感を出す
2)列車が目立つので、風景をできるだけ広く取り込む
3)雪とともに撮影し、北国を走る様子を演出する
写真・解説 山﨑友也