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編成写真はラージゾーンAFとAIサーボを活用する
このような編成写真を撮る際、従来はマニュアルでピントは「置きピン」するのが一般的でしたが、EOS 7D Mark IIの登場によって撮り方が変わりました。ゾーンAF+AIサーボで、誰でも簡単に撮れるようになったのです。ゾーンは右エリア(ラージゾーン)を選び、そこに列車の顔が入ったらAFを作動させて撮るだけ。撮り手は構図だけ注意していれば問題ありません。凄い世の中になったものですね。
EOS 7D Mark II・EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×・1/100・F6.3・ISO200・WB太陽光・撮影:山﨑友也

浅間山と一緒に撮るには連写性能の高いカメラで
浅間山と青空、そして新緑の緑を強調させるにはPLフィルターは欠かせません。しかし列車が画面の真横に移動するため、高速シャッターでなければ被写体がブレてしまいます。PLフィルターはISO感度を1~2段落としてしまうので、その分ISO感度を上げて高速シャッターが切れる設定にしましょう。しかも、列車はあっという間に走り去るので、高速連写性能の優れたカメラでの撮影が好ましいです。
EOS-1D X・EF70-200mm F2.8L IS II USM・1/2000・F3.5・ISO500・WB太陽光・PLフィルター使用・撮影:山﨑友也

ホワイトバランスを駆使して夕景感を増幅させる
迫りくる北陸新幹線E7系の勇姿を、逆光で大胆にカットします。近年、EOSのAF性能の向上は目覚ましいもので、このような写真もAFで撮ることができるようになりました。夕方の印象を強くするためにホワイトバランスは「色温度(10000K)」を選択。さらにホワイトバランス補正で「A9」を設定し、アンバー色を出して夕景感を表現しています。
EOS 7D Mark II・EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×・1/1000・F8・ISO100・WB色温度(10000K)・WB補正(A9)・撮影:山﨑友也
ポイントまとめ
北陸新幹線は防音壁に囲まれているため、望遠レンズでの撮影に頼らざるを得ません。従来は望遠レンズだとピント合わせに苦労したのですが、高性能なカメラの出現によりAFを信用して撮影しても間違いがなくなりました。
1)編成写真はラージゾーンAFとAIサーボを活用する
2)浅間山と一緒に撮るには連写性能の高いカメラで
3)ホワイトバランスを駆使して夕景感を増幅させる
写真・解説 山﨑友也