氷瀑/作品1

氷瀑の迫力を出すならローアングルからねらってみよう

迫力ある冬の風景を撮りたいなら、凍った滝「氷瀑」の撮影にチャレンジしてみましょう。この写真では、滝壺のまわりを不思議な形の結氷が囲んでいます。どれもこの滝からの飛沫を浴びてできたものです。まだまだ成長過程の氷瀑ですが、広角レンズを使用し、奥行き感を見せるようにローアングルからねらうと迫力が出ます。

撮影データ:EOS 5D Mark III・EF24-70mm F4L IS USM(焦点距離24mm)・絞り優先AE(F16・1/6秒)・+1補正・ISO100・WB 4900K
撮影地:岐阜県王滝村

氷瀑/作品2

遠くの滝は背景として、近景との距離感を見せてもよい

近づくことのできない氷瀑は、遠望レンズでねらいます。周辺の様子もよくわかり、冬の厳しさを表現できます。ただし滝までは距離が離れているためクリアな描写は期待できません。そこでピント位置は前景や中景に置き、滝は背景と考えます。ぼんやりしても距離感を見せる表現には効果的です。

撮影データ:EOS-1Ds Mark II・EF70-200mm F2.8L IS USM(焦点距離75mm)・絞り優先AE(F14・2秒)・+1補正・ISO160・WBオート
撮影地:長野県高山市

氷瀑/作品3

冬の水量の少なさを逆手に取った表現方法を考えてみよう

青空を背景に滝の吹き出し口をねらって、高速シャッターで写し止めました。冬の時期は滝の水量がもっとも少ないシーズンです。水量の少ない滝で勢いを表現するには、効果的な撮る方です。ただし、滝を見上げての撮影は、落下する飛沫がレンズにかかる確率も高いので、手持ちで素早く撮影することがコツです。

撮影データ:EOS 5D Mark II・EF100mm F2.8L マクロ IS USM(焦点距離100mm)・絞り優先AE(F8・1/640秒)・-0.7補正・ISO100・WBオート
撮影地:長野県茅野市

ポイントまとめ

氷瀑は冬の風景のなかでも迫力を感じさせる魅力的な被写体です。水量の違いや冷え込む気温によって形はさまざま。なかには滝の近くまでたどり着けず、遠景として楽しむ氷瀑もあります。氷瀑を訪れて眺めた印象を素直に切りとってみてください。

1)氷瀑の迫力を出すならローアングルからねらってみよう

2)遠くの滝は背景として、近景との距離感を見せてもよい

3)冬の水量の少なさを逆手に取った表現方法を考えてみよう

写真・解説 田中達也

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