秋の水辺/作品1

小さな映り込みでも望遠レンズで絵になる風景にできる

日差しがあれば水辺の周囲にある紅葉が水面に映り込みます。ただ、わずかな面積にしか映り込んでいないことも多いので見落とさないようにしましょう。ズームレンズの望遠側で切りとりましょう。岩など動かないものがある場合は、そこにピントを合わせて構図をつくりましょう。

EOS-1Ds Mark III・EF70-200mm F2.8L USM・絞り優先AE(F8・1/20)・-2/3補正・ISO400・WB日陰・撮影:山本学
撮影地:大阪府吹田市 万博記念公園

秋の水辺/作品2

実像はカット、水に映った「虚像」だけを撮ってもよい

秋のどんよりした空の下でも水辺に注目しましょう。実像と虚像を同じぐらいの大きさで撮影すると、見せたい木立が小さくなり目立ちません。そこで背景の山の実像は画面からカットし、水面の映り込みだけで表現しました。この山の映り込みがあるとなしとでは、写真の奥行き感に大きな違いがあります。

EOS 7D・EF70-200mm F2.8L USM(焦点距離144mm ※フルサイズ換算)・絞り優先AE(F16・1/15)・-1補正・ISO200・WB太陽光・撮影:山本学
撮影地:京都府南丹市 大野ダム

秋の水辺/作品3

朝靄の幻想風景はマニュアルフォーカスでピントを合わせよう

秋から春先にかけて水辺の風景では朝靄(あさもや)が見られます。幻想的で写真にはうってつけの現象です。オートフォーカスではピントを合わせにくいこともあるので、マニュアルフォーカスでの撮影をおすすめします。手前にある靄のかかっていない、はっきりと見える被写体にピントを合わせます。マイナス補正で質感を出してみるとよいでしょう。

EOS 7D Mark II・EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM(焦点距離22mm ※フルサイズ換算)・絞り優先AE(F16・1/30)・-2/3補正・ISO100・WB太陽光・撮影:山本学
撮影地:栃木県 渡良瀬遊水池

ポイントまとめ

周囲のものを映し込む水辺の風景。天候によって多種多様な変化を見せてくれます。ピント位置は、形のある動かないものに合わせておかないとピントの甘い写真になってしまうので注意しましょう。PLフィルターは反射を取り除くフィルターなので、効かせ過ぎると映り込みが消えてしまうのでご注意を!

1)小さな映り込みでも望遠レンズで絵になる風景にできる

2)実像はカット、水に映った「虚像」だけを撮ってもよい

3)朝靄の幻想風景はマニュアルフォーカスでピントを合わせよう

写真・解説 山本学

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