秋の雲/作品1

山や木立を入れて空と雲のスケール感を表現しよう

秋らしい雲といえば「うろこ雲」。どこまでも広がる雲の撮影は、広角レンズで撮影してみましょう。ただ何でもかんでもワイドに入れるのではなく、雲の大きさがわかるように周囲の山並みや木立をシルエットにしてフレーミングしてみましょう。

EOS 5D Mark IV・EF16-35mm F4L IS USM(焦点距離16mm)・絞り優先AE(F11・1/250)・+2/3補正・ISO400・WB太陽光・撮影:山本学
撮影地:長野県長野市 飯綱高原

秋の雲/作品2

紅葉と空の風景は、手前にある木々にピントを合わせよう

秋らしい「筋雲」と白樺の黄葉との共演です。雲と周囲の情景から季節感を感じることができます。このような場面のピント位置は、手前側にある近いもの=白樺に合わせ、絞りを絞り込みましょう。空にカメラを向けると露出がアンダーになりやすいので、プラス補正で撮影すること。そうしなければ黄葉が暗くなってしまいます。

EOS-1Ds Mark II・EF24-70mm F2.8L USM(焦点距離25mm)・絞り優先AE(F11・1/30)・ISO100・WB太陽光・撮影:山本学
撮影地:長野県松本市 美ヶ原高原

秋の雲/作品3

雲海の大パノラマは絞りを絞り込んでシャープに撮ろう

乗鞍岳から遠くに南アルプスを遠望でねらいました。こういったシーンでは絞り値を大きく(絞り込み)、大パノラマをピシッとシャープに撮影してみましょう。太陽を入れて撮影してしまうと逆光になり、せっかくの雲海が黒つぶれしてしまいます。朝陽のサイド光であれば立体感が出て、オレンジに染まる雲海を撮影できます。

EOS 6D・EF70-200mm F2.8L IS II USM(焦点距離145mm)・絞り優先AE(F16・1/250)・ISO400・WBくもり・撮影:山本学
撮影地:長野県松本市 乗鞍岳

ポイントまとめ

雲は年間を通してフォトジェニックですが、雲だけ撮影しても魅力が伝わりにくいです。どんな場所で、どんな大きさだったのか……など、周囲の情報を入れることが大事! また、カメラは晴れでも曇りでも構図上に空の面積が多ければ「露出アンダー」に再現しますので、プラス側に露出補正しましょう!

1)山や木立を入れて空と雲のスケール感を表現しよう

2)紅葉と空の風景は、手前にある木々にピントを合わせよう

3)雲海の大パノラマは絞りを絞り込んでシャープに撮ろう

写真・解説 山本学

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