秋風/作品1

風を感じさせるには水面のさざ波を撮ってみよう

風もなく水面が鏡のようになっている水辺の風景写真は一般的には好まれますが、いつも無風状態とは限りません。風の強いときには写り込みは見られません。そんなときは考え方を変えて、風を水辺に写し入れてみましょう。紅葉が写り込んだ色鮮やかな水辺に白い波を入れることで、風景に風を感じることができます。

EOS 5D Mark III・EF70-200mm F2.8L IS II USM(焦点距離100mm)・絞り優先AE(F16・1/13)・露出補正-1・ISO400・WBくもり・撮影:山本学
撮影地:長野県小谷村 釜池

秋風/作品2

静と動の対比をスローシャッターで表現しよう

風が止まらない日もあります。そんな条件でも撮影チャンス! 動かないものにピントを合わせてスローシャターでねらってみましょう。肉眼では見えない情景は、絵画的な新鮮さを感じさせてくれるでしょう。

EOS-1Ds Mark II・EF70-200mm F2.8L USM(焦点距離165mm)・シャッタースピード優先AE(2秒・F32)・-1/3補正・ISO100・WB太陽光・撮影:山本学
撮影地:奈良市 奈良公園

秋風/作品3

画面全体をぶらして風の表現で遊んでみよう

画面全部がぶれていたら失敗だろう……という固定観念がありませんか? それを打ち消してみましょう! 風が強い日は風が止むのを待つのも1つの手段ですが、そんなのは退屈です(イライラもする?)。そこでスローシャッターで画面全体をぶれで表現してみましょう。

EOS-1Ds Mark III・EF70-200mm F2.8L USM(焦点距離200mm)・シャッタースピード優先AE(1.6秒・F25)・ISO200・WBくもり・撮影:山本学
撮影地:滋賀県木之本町尾上 琵琶湖湖岸

ポイントまとめ

三脚がなければ撮影できない被写体はいろいろある。風もそのうちの1つ。確かに撮影中で私にとって嫌なものの1つですが、考え方を変えて、風をどう付き合えば絵になるかを考えてみると、次第に風とも友達になれる。

1)風を感じさせるには水面のさざ波を撮ってみよう

2)静と動の対比をスローシャッターで表現しよう

3)画面全体をぶらして風の表現で遊んでみよう

写真・解説 山本学

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