バラ(薔薇)作品1

陰影を強調するサイド光で、花びらの質感を表現

サイド光で陰影を強調し、渦を巻いているたくさんの花びらの雰囲気を強調しています。明るい白やピンクのバラでこれを行うと、黒くなった影のほうが目立ってしまうので、暗い色同士の真っ赤なバラを被写体に選びました。また、花全体をフレーミングすると、花びらの渦撒いている雰囲気が失われてしまうので、花びらだけで画面が埋まるようクローズアップするのがポイントです。

EOS 7D・EF100mm F2.8L マクロ IS USM・1/60・F3.2・-1 1/3補正・ISO3200・WB太陽光・撮影:並木隆

バラ(薔薇)作品2

「前ボケ」を大胆に生かして画面を構成してみよう

アーチ状に伸びたバラがたくさん咲いていたので、アーチの横からレンズを向けて、奥のバラにピントを合わせています。手前のバラの1cm程度の小さな隙間から奥のバラが見える位置を探しています。前ボケが白くなっているのは陽が当たっているからですが、同じピンク色を出したいのであれば、奥のバラと同じ日陰同士で組み合わせましょう。

EOS 6D・EF70-200mm F4L IS USM・1/250・F4・+1補正・ISO320・WB太陽光・撮影:並木隆

バラ(薔薇)作品3

やや花の形が崩れかけたバラを選んでも面白い

花びらの縁のラインを表現していますが、花形のキレイなバラを選んでしまうと花びらと花びらの間隔が狭く、マクロレンズでクローズアップしてもほかの花びらが入ってしまいます。やや枯れかけの花びらが広がっている、花形が崩れているバラを選びましょう。また、花びらの縁だけにピントを合わせたいなら、花びらに沿うようにレンズを向けるのもポイントです。

EOS 6D・EF100mm F2.8L マクロ IS USM・1/800・F2.8・+1/3補正・ISO800・WB太陽光・撮影:並木隆

ポイントまとめ

秋バラのシーズンは10月中旬。花全体をキレイに撮りたいなら、明暗差の少ない日陰やくもりの下で撮影しましょう。明るい色だけ、暗い色だけというように、同色でまとめるとより色が映えます。

1)陰影を強調するサイド光で、花びらの質感を表現

2)「前ボケ」を大胆に生かして画面を構成してみよう

3)やや花の形が崩れかけたバラを選んでも面白い

写真・解説 並木隆

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