ライチョウ作品1

広角〜標準ズームレンズを使って風景を写し込もう

ライチョウのオスは、繁殖期になると岩の上などで自分の縄張りを見張ります。目立つところにとまっているので容易に見つけられます。見張り台から侵入してくるオスを見つけると、追い出すために飛んでいきます。日本のライチョウは人を見て逃げることがないので撮影は難しくありません。広角〜標準ズームでも撮影できるので、周囲の青空を取り入れた撮影も可能です。

EOS 7D・EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM(焦点距離:70mm)・F16・1/250秒・ISO200

ライチョウ作品2

露出はオートではなくマニュアルで固定して撮ろう

ライチョウは年に3回、羽の色を替えます。純白になる冬羽のライチョウは、誰もが一度は撮りたいと思うでしょう。ただ、真冬に標高の高い山に登ることは不可能なので、夏羽に替わる前の4月下旬が撮影チャンス。雪面での白い鳥はオートでは露出補正が難しいので、テストを繰り返しマニュアル露出で撮影しましょう。一度設定すれば、露出を気にせず撮影できるからです。

EOS 7D・EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM(焦点距離:160mm)・F5.6・1/1600秒・ISO200

ライチョウ作品3

初夏に見られるヒナは、待ち構えてチャンスをねらおう。

7月中旬になると、かわいいヒナをたくさん連れたメスに出会えます。しかし、遊歩道から出てはいけません。植生を絶対踏んではいけませんし、三脚の脚を入れることもNG。ヒナの進行方向で待っていれば、向こうから近づいてくることが多いので、じっと待つこと。追いかけまわすとヒナが親からはぐれてしまうので深追いは厳禁です。

EOS 7D・EF500mm F4L IS USM(焦点距離:500mm)・F5.6・1/500秒・ISO400

ポイントまとめ

ライチョウは日本では高山帯だけに生息する野鳥。あまり人を恐れないので撮影は比較的容易です。しかし、高山という特殊な環境なので注意が必要。高山植物を踏むと大きなダメージを与えてしまうため遊歩道から外には出ないこと。富山県の立山は、比較的ライチョウが見やすいスポットとしておすすめです。

1)広角〜標準ズームレンズを使って風景を写し込もう

2)露出はオートではなくマニュアルで固定して撮ろう

3)初夏に見られるヒナは、待ち構えてチャンスをねらおう

写真・解説 戸塚学

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