天気が変わるといつもの風景が違って見える…
どんな天気も味方につけていつでもフォトを楽しみましょう!
「晴れの日だから、素敵な写真が撮れる」、なんて思っていませんか? 青空が広がる晴れの日はもちろんのこと、くもりや雨の日だって、とても雰囲気のある写真が撮れるんです。そして、その天気のその日にしか撮れない写真があります。天気を楽しむ気持ちがあれば、毎日が写真日和となります! さぁ、シャッターチャンスと出会いに、カメラを持って出かけましょう。
カメラを持って出かける予定を立てたものの、天気がよくないから諦めた…そんな経験ありませんか? 確かに青空の広がる晴天は、気持ちのいい写真日和かも知れません。でも天気ですから、晴れの日もあれば、くもりや雨の日もあって当然です。
まずは天気ごとの魅力を知ることから始めましょう。晴れの日は、光と影。力強くハッキリした表現に向いています。くもりの日は太陽の光が雲によって弱まり、影が薄くなるので、やさしい雰囲気になります。そして、カメラを持ち歩くのを敬遠しがちな雨の日。傘をもって撮影するなんてありえない!と、思うかも知れません。でも、雨だからこそ“しっとりとした情感あふれる写真”が撮れるんです。さらに、あたり一面が白いもやに包まれた霧の日は、幻想的な世界を撮ることができます。
また同じシーン、同じものを撮っても、天気によって写真の印象は大きく変わります。まさに天気のマジックです。だからこれからは、「天気悪いし…」と言わず、カメラと一緒に出かけましょう。きっと新たな発見に出会えるはずですよ。
天気をいかすシーンや被写体選びを心がけましょう。晴れの日は、色鮮やかに明るい雰囲気を。くもりの日はやわらかな光をいかすようにします。また雨の日は水をふくんだ緑が深く鮮やかに写ります。空模様によって、バリエーション豊かな写真を楽しんでください。
どんよりとした空で何を撮ってもパッとしないと思いがちなくもりの日。晴天のように鮮やかな色は表現できませんが、 淡い色味の写真を楽しむことができる絶好のチャンスなんです。
雲によって、空全体からやわらかい光が照らされるのがくもりの日。そのため不要な影が出にくく、しっとりと落ち着いた表情の写真を楽しむことができます。
一番いいくもり空は、「薄ぐもり」。特にポートレートや花の撮影にはベストです。ただし写真が暗めだと色がにごった印象になるので、カメラに設定がついている人は、明るめに撮れるように調整するといいでしょう。また画面の中にくもり空がはいると、殺風景な雰囲気になるので、なるべく空を入れないように心がけると、より素敵な写真になりますよ。
くもりの日の特徴のひとつとして、太陽が傾く早朝や夕方は青みが強くなります。この青みをいかせば、いつもとは違ったドラマチックな雰囲気に。街灯などを主役にして、試してみて。
天気によって、撮りやすい被写体/撮りにくい被写体があります。例えば“花”は、晴天だと花びらの重なった箇所が影となりますが、くもりだと影は出ず、花本来の色味でキレイに写すことができます。影が出る出ない…そんな発見ができるようになったら、天気を味方につけた証かも。
雨の日には、晴れやくもりの日にはない魅力的な被写体が街中にたくさんあります。例えば雨、水滴、傘。これらをいかすと、ひと味違った写真になります。
雨の日は出かけるのも面倒くさくなりがち。そういう時は室内から窓の水滴をいれて撮れば、外出しなくても雨の雰囲気が写しとれます。一番のオススメは「雨上がり」。空気中にあるチリなどの汚れが洗い流されるため、クリアな風景になります。また花や葉っぱと水滴を組み合わせたり、水たまりに映る風景も雨の日ならでは。
霧雨などで、あたり一面が白い霧につつまれたシーンもオススメのひとつ。全体が平面的な印象になるので、手前にポイントとなる木などをいれると立体感がプラスされますよ。
カメラによっては防滴性能のついたものもありますが、極力雨に濡れないように工夫しましょう。激しい雨でなければ、少し大きめの傘をさせば大丈夫。さらにいざという時のために、カメラの大きさにあわせたビニール袋を、バッグにいれておけば安心です。撮影後は、カメラのケアを忘れずに。
雨の日は窓や植物の上にある水滴など、視線の先にある小さなものにも目を向けてみましょう。雨に濡れた路面には、風景やネオンの反射が。歩道橋など高い位置から見下ろすと、カラフルな傘をもった通行人の姿。雨の日ならではのシーンがあります。
© SUZUKI TOMOKO
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