お友達とのランチや毎日のお弁当、お気に入りの小物などの被写体を、テーブルをつかって撮る写真を「テーブルフォト」といいます。撮影ポイントをおさえて、テーブルフォト撮影に挑戦してみましょう!
テーブルフォトはよく撮るのだけれど、どうしても平凡な写真になってしまう…なんて声をよく耳にします。でも、ちょっとした工夫で見違えるような写真になるんです。ステキなテーブルフォトの撮り方のコツをご紹介します!
外食時に料理やスイーツの写真を撮る方は多いと思いますが、室内撮影の場合は、店内が暗いと写真がキレイに撮れないケースがあります。また、暗いために手ぶれをおこしてしまうことも。テーブルを選べるときは、できるだけ明るい窓の近くやテラス席などが狙いめの場所といえるでしょう。
テーブルフォトでは、撮影する人の正面に窓がくる“半逆光”といわれる光がベストです。半逆光は、料理のテリや立体感を表現できるので、より美味しそうに見せることができるのです。窓から直射日光があたるときは、手前側に影がきつく出てしまうので、白いハンカチなどをかざすようにすれば光を反射するレフ板の代わりになりますよ。
料理やスイーツを撮る際は、上から撮ると全体が見えやすくなります。美味しそうに見せるには、アングルをさげて撮影するようにしましょう。低いアングルにすることで、料理のテリなどの質感が強調されて、ボリューム感を出すこともできますよ。ただし、背景も写ってくるので、ゴチャゴチャした印象にならないように、テーブルの上はできるだけ整理しておくとよいですね。
距離やアングルによって、料理の見え方は変わります。全体をいれる、部分的に撮る、アングルを低くするなど、バリエーションを撮っておくとよいですね。温かい料理などは、時間が経つと見た目が変わってしまうこともありますので、運ばれてきた料理はできるだけスピーディーに撮影しましょう。
テーブルフォトでの料理写真のポイントは、“明るさ”と“色”です。暗い写真になってしまうと、食材の色がくすんでしまい、美味しそうに見えません。オートで撮影する場合は、テーブルやまわりの色によって明るさが変わってしまいます。まずは一枚撮影して、画像の明るさを確認してみましょう。写真が暗いと感じたら、露出補正をつかって、明るくなるようにプラス側に設定します。
色も重要な要素です。温かい料理では、赤や黄色などの暖色系が美味しそうに見えます。逆に青みが強い写真は、料理が美味しそうに見えないのです。色の設定は、ホワイトバランスを見直しましょう。はじめはオートに設定して、色が青っぽいと感じたら、設定を変えてみてください。
反対に白熱電灯の場合では、極端に黄色っぽく写ってしまうケースも。ホワイトバランスをさらに微調整するWB補正という設定もありますね。見た目と同じように写ればよいという訳でもありません。肉料理などは強めの暖色系が合いますし、フルーツなどは少し青っぽくすることで冷えていて美味しそうな印象にすることができます。
左上はホワイトバランスを「オート」、右上はホワイトバランスを「くもり」に設定しました。暖色系の方が美味しそうに感じますね。肉料理は強めの暖色系にすると熱々に、フルーツなどは青みがかっているとヒンヤリ冷えた印象に。ホワイトバランスは、被写体に合わせて変えてみましょう。
お気に入りの雑貨を並べて、おうちでテーブルフォトを楽しむこともできます。基本は料理の撮影と同じで、窓を利用した半逆光がオススメ。光がテーブルに直接あたるようなときは、レースのカーテンを引いておくと、影を薄くすることができます。
天気が悪いとき、夜に撮影するときは、ライトをつかってもよいですね。撮影用のLEDライトなども市販されていますが、テーブルフォトでは普通のライトスタンドで大丈夫です。フラッシュ内蔵のカメラは、暗い場所だと自動で光ってしまうことがあるので、「発光禁止」に設定しておきましょう。また、窓からの光と違ってライトスタンドは光量が少ないので、三脚をつかうようにしましょう。
雑貨はメインとなる被写体の形に合わせて、縦位置構図か横位置構図かを決めましょう。たくさんの雑貨をつかって構成するときは、同系色でまとめると、すっきりとした印象になります。また、S字型になるように並べると、バランスよくまとめることができますよ。空間を大きく空けた構図もおしゃれなポストカード風になってステキです。
雑貨の撮影では、背景の色によって印象が変わります。テーブルをそのままつかってもよいのですが、大きめの布や紙、壁紙などを用意しておくことをオススメします。本や英字新聞などを背景にしても、おしゃれに演出できますね。それから、鏡をつかってみても面白い効果がありますよ!
© SUZUKI TOMOKO
「フォトいろは」は、カメラ女子なら一度は撮りたいテーマや、トライしてみたい撮影テクニックをとり揃えたコンテンツです。カメラ初心者から、もっと上手くなりたい中級者まで、写真のヒントがいっぱい!
その他にも、さまざまなコンテンツが満載!