夏は家族と旅行に出かける方も多いのではないでしょうか。
人も多くどこも写真は撮りづらいかも知れませんが、夏らしい被写体はさまざまな場所で見つかります。
8月にはいり本格的な夏の到来です!暑いとはいいながら、四季のある日本ではしっかりと季節を楽しみたいものです。夏といって思い浮かべるのは、何でしょうか?まずは夏という季節をイメージすることから、始めてみましょう。海、山などの野外フィールド以外にも、蝉やスイカ、かき氷など身近なところにも夏らしさは、たくさん見つかりますよね。おでかけする人もそうでない人も、イメージ通りに夏を撮るコツをご紹介いたします!
夏らしい風景を探すには、夏の風物詩をいわれる被写体を探すところから、始めてみましょう。夏の風物詩とは、夏といって連想されるもののことです。夏に咲く花をはじめ、浴衣、団扇、ストローハットなど身近なところでも夏が見つかるはずです。
夏の花の代表はヒマワリやアサガオ、蓮、水蓮などがあります。花を撮るときに意識しておきたいのが焦点距離です。レンズの性質として焦点距離が短い広角になるほど遠近感が強調されます。また焦点距離が長い望遠になるほど、背景が近づいて見える引き寄せ効果(圧縮効果)があり、大きなボケが楽しめます。どちらが正解というわけではありません。どのように表現したいかをイメージして選ぶようにしましょう。
そして被写体を問わず、露出で写真のイメージが左右されます。夏を爽やかに表現しようとするならばプラス補正にしましょう。また色をはっきり出したい被写体や夕方の景色を撮るときには、露出をアンダー目にした方が深みが増します。色によるイメージも大きいですね。ホワイトバランスのプリセットで、暑さを表現するならば暖色系の曇りや日陰、爽やかさならば寒色系の蛍光灯や白熱電球に設定してみましょう。
風景や花は、爽やかな印象で明るめの露出で撮影する方が、夏っぽさが表現しやすいです。色彩は空や海の青、木々の緑は、鮮やかな方が印象は強くなります。ピクチャースタイルを風景に設定してみましょう。露出は露出補正を使って、コントロールします。特に瓶やグラスといった透明の被写体の場合は、明るめの方が透明感が増します。
事前に計画を立てて、旅行や日帰りの小旅行に出かける人も多いのではないでしょうか。そのようなタイミングであいにくな天気だと、がっかりしますよね。どのような天気でも、大切な夏の思い出。しっかりと写真に残したいものです。
天気が曇りや雨の場合は、空の分量は少ない構図が良いとされています。白っぽい空がいっぱいに広がると、殺風景な印象が強くなってしまうのです。雨が降っている場合は、レンズを上に向けないようにします。上に向けるとレンズに雨がついてしまい、クリアな写真が撮れなくなってしまいます。雨の予報が出ている時は、カメラとレンズを雨からカバーできるサイズのビニール袋を用意しておきましょう。
花などはアップで撮ってしまうと、どこで撮っても同じような写真になってしまいます。花とまわりの様子がわかるような構図をおすすめします。夜にお祭りの撮影をする場合は、シャッタースピードの設定に気をつけなければなりません。光量が少ないと、シャッタースピードが遅くなってしまい、手ぶれや被写体ぶれをおこしやすくなります。カメラやレンズに手ぶれ補正機能があればONにして、ISO感度をオートにするか高めの数字に設定しておきましょう。
観光地やお祭りでの人物写真は、肖像権の問題が出てきてしまいます。ぼかす、足元だけを狙うなど、個人が特定できないように配慮しましょう。シャッタースピードによる被写体ぶれは、ほどよいぶれならば躍動感になります。被写体の動きの速さによって、ベストなシャッタースピードは変わります。数枚撮って確認しながら、シャッタースピードを決定するようにします。
涼しげな写真が撮りたいと思ったならば、水のある風景が良いですね。夏の間に川や海、水族館など、爽やかに切り取ってみましょう。水辺の撮影ではいくつか気をつけたいポイントがあります。水辺に近い場所では、カメラが濡れてしまわないように気をつけてください。カメラの中には防塵防滴のものもありますが、万が一の落下もあるので、ネックストラップやコンパクトデジタルカメラなどはハンドストラップをつけておきましょう。
特に気をつけたいのは海です。海水もですが風が強い時は砂が舞うこともあり、砂浜でのレンズ交換は気をつけてください。ふたを閉めたカメラバッグ内で行うなどの工夫をするようにしましょう。事前に想定をして、使うレンズに付け替えておくのがベストです。撮影後はカメラ、レンズのメンテナンスも忘れないようにしてくださいね。
海水浴場などでは人も多く、撮影はしづらい状況です。日中よりも夕方、日没時になると人の姿も少なくなってくるので、撮影はしやすくなります。夕焼け空が出た時は波打ち際に空の色が映り込み、幻想的な雰囲気に。また暑さが少しやわらぐ時間、夕涼みをしながら撮影が楽しめます。夕焼けの色を強調したい時は、露出は暗めでホワイトバランスは太陽光、曇り、日陰に設定をすると、オレンジ色が濃くなります。夕焼け撮影ではぜひお試しください。
暑い夏でも水辺の近くは、涼しいですね。カメラの取り扱いに注意をしながら、水辺の撮影も楽しんでください。さらに快適なのは水族館!水槽にまわりのライトなどが写り込んでいる時は、レンズの先を水槽にくっつけて撮影すれば映り込みは解消されますよ。室内では、手ぶれをしないシャッタースピードにも気をつけてくださいね。
© SUZUKI TOMOKO
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