フォトいろは - 夏に咲く花に会いに行こう!‐夏の草花の撮り方‐

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夏に咲く花に会いに行こう!‐夏の草花の撮り方‐

暑い盛りに咲く夏の花は、私たちに清々しさや元気を与えてくれます。
暑さに負けず、太陽の下でキラキラと咲く花を見て、夏を存分に感じたいものですね!

夏を代表する花といえば、身近な場所でも見かけるヒマワリやアサガオ。また、この季節は少し歩くだけで、いろいろな鮮やかな花に出会えますね。夏の花は時間によって閉じてしまうものもありますから、開花している時間を事前にチェックして撮影に出かけましょう!

「光」で変わる花の表情

夏の花に限らず、花の撮影の際は晴れた日の直射光では影が強く出てしまいます。ですから、花の撮影は“薄曇り”で日差しが柔らかいときがベストです。ただ、撮影に出かけた日が必ずしも“薄曇り”とは限らないですよね。そのようなときは、天候に合わせて撮り方を工夫してみましょう。

どんよりした曇りの日は薄曇りの日と同じように、花に影ができないので撮りやすいといえます。ただし、曇りでは晴天や薄曇りと比べると、全体が青っぽく写ってしまいますから注意しましょう。そのようなときは、ホワイトバランスをオートか曇りに設定すれば、寒々しい色を補正することができますよ。全体の雰囲気や花の色によって設定を変えてみてもよいですね。

晴天では葉の陰に咲いている花を被写体に選ぶと、薄曇りに近い状態で撮影ができます。蓮の花などは葉が大きいので、葉の下で咲いている花を狙えば影が気にならず、ふんわりとした雰囲気で撮影ができますよ。そして、もうひとつ覚えておきたいのが逆光での撮影。花弁の薄い花は、透過光で撮影すると色鮮やかに美しく表現できるので、ぜひ試してみてくださいね。

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晴天時は光が強すぎるために、影がはっきり出てしまい、硬い印象の写真になります。薄曇り時、または葉の陰に咲いている花を選んでくださいね。太陽を背にして自分で陰をつくる方法もあります。ブーゲンビリアなど、花びらが薄い花を撮る際は、透過光がおすすめ。葉っぱも美しい色で表現できますよ。

花に合わせて「角度」を変える

同じ花であっても見る角度によって、雰囲気は大きく違ってきます。花の形と背景の見え方を確認しながら、ベストな角度を探してみましょう。背の低い花を見上げるようにローアングルから撮れば、普段見慣れない角度で新鮮さを感じる写真に。反対に自分の目の高さで撮れば、見慣れた見え方となり、親しみのある写真になります。

花を引き立たせるには、背景をどのように見せるかが重要となります。背景や前景をぼかして、主役である花が引き立つように撮影しましょう。花の前後をぼかすには、絞りを開放(小さな値)にして、できるだけ花に近づいて、遠い背景を選ぶようにします。また、ズームレンズならば望遠側(大きい数字)の方がぼけは大きくなります。

ここで覚えておきたいのが、ピントが合う範囲はレンズによって違うということ。撮りたい花に近づき過ぎて、ピントが合わずにピンぼけ写真になってしまったことはありませんか?お持ちのレンズの最短撮影距離を覚えておけば、失敗は防げます。レンズ面に書いてあるものもありますし、レンズの取扱説明書にも記載されているので確認しておきましょう。

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花の形状によって、美しく見える角度は変わります。花の正面から撮ると、どうしても説明的な見え方になってしまいがち。少し高い位置や低い位置からも、どのように見えるかを観察してみてくださいね。開花している花だけでなく、蕾や葉なども魅力的な被写体になるので、忘れずにチェックするようにしましょう。

“花+まわりの状況”で魅せる

花の撮影の際、「花の部分だけをアップで撮ってしまう」という方が多いのではないでしょうか?クローズアップでとらえることで、質感や細かい部分を伝えられるので、とても魅力的な写真になることは間違いありません。ですが、花や花の一部しか写っていないと、どのような場所で撮られたものかは伝わりません。

また、見頃のピークを過ぎてしまったり、雨が降って花びらが傷んでしまったり、花の状態があまりよくないケースがあります。そのようなときは、まわりの状況も伝わるように、少し引きめで撮ることをオススメします。四季のある日本だからこそ、花が季節を伝えます。景色の中に花をフレーミングすると、そのときの気温などまでもが感じられる写真になりますよ。

フォーカスは、そのときに撮りたい主役に合わせるようにしましょう。花がぼけてしまっても、色がアクセントになって、華やかな印象になりますよ。ただ、まわりの状況をいれすぎても説明的な写真になってしまうので、目立ちすぎる要素は引き算をするように心がけてくださいね。

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どのような場所で撮られたのかを伝えるには、背景に特徴的なものをいれるとわかりやすくなります。旅先などでは花+景色を撮れば、思い出の一枚に。街中では看板や標識などが邪魔になってしまうことも。そのような場合は、手前に花をいれて見せたくない要素を隠すように写しましょう。

© SUZUKI TOMOKO

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