カメラに慣れてきたら、レンズ選びを楽しんでみましょう。同じ被写体でも、選ぶレンズによって今までと違う印象の写真を撮ることができます。まずは、望遠レンズ・マクロレンズ・単焦点レンズをご紹介します。
望遠レンズとは焦点距離の長いレンズのことを言い、遠くにある被写体を大きく写すことができます。例えば動物園の動物等、近づけない物を撮影する時にも便利です。
望遠レンズを使用する時に注意しなくてはならないのがブレです。レンズの焦点距離が長いほど、手ブレを起こしやすくなるので、シャッター速度を速くしたり、三脚を使用する等してブレを防ぎましょう。
同じ被写体を同じ設定で撮った場合、望遠レンズで撮った写真の方が広角や標準レンズよりも背景が綺麗にぼけます。
この特性を利用して、花や人物、ペット等を撮れば、被写体が引き立った柔らかい印象の写真に仕上がります
マクロレンズの魅力は、なんといっても小さなものを大きく写せることです。普段目にしているものもマクロレンズで撮ることで新たな発見があったり、肉眼では見えないものもはっきりと写せたり。ミクロの世界観を存分に楽しむことができますよ。
おしべやめしべなど花の一部をクローズアップすることで、肉眼では認識できない細かな部分も綺麗に写すことができ、タンポポの綿毛に至っては綿毛の一本一本がはっきりとわかるほど。これはマクロレンズでしかできない表現です。
単焦点レンズは読んで字の如く焦点距離が単一のレンズの事を指します。簡単に言うとズームが出来ないレンズです。カメラを買った時にキットで付いてくるレンズのほとんどがズームレンズなので馴染みのない方も多いかもしれません。
単焦点レンズの最大の魅力は何と言っても開放値がF1.4やF1.8などの明るいレンズが多い事です。レンズが明るい事で例えば暗い室内撮影もISO感度をあまり上げなくても手ブレや被写体ブレを起こさずに撮影する事が可能になるので、ストロボが使えない状態での室内撮影でも単焦点レンズは重宝します。
そしてレンズが明るい事で受けるもう一つの恩恵は美しいボケ味です。これを単焦点レンズの最大の魅力と感じる人も多いのではないでしょうか。掲載してある写真はどれも絞りを開放気味にして撮ってあります。街中スナップもペットもふんわりとボケてとても優しい印象に仕上がってますよね。