フォトいろは - 躍動感ある一枚を!-スポーツシーンの撮り方-

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躍動感ある一枚を!-スポーツシーンの撮り方-

動く被写体を撮影する際、普段通りのカメラの設定ではうまく撮るのが難しいものです。とくにスポーツシーンの場合は、被写体に合わせてカメラの設定を見直してから撮影にチャレンジしてみましょう!

被写体が動いている瞬間をうまく捉えるポイントは、カメラの設定でいうと“シャッタースピード”が大きく関係してきますよ。さまざまなスポーツシーンを印象的に撮るコツとポイントをご紹介します。

望遠ズームレンズが便利

野球やサッカーといったスポーツシーンを撮る場合は、離れた距離からの撮影になることが多いですね。そのため望遠レンズを使わないと、人物の姿を大きく捉えることができません。おすすめは、望遠ズームといわれる標準・中望遠から望遠域までをカバーするズームレンズです。

競技の撮影では、移動やレンズ交換の時間があまりありません。人物を大きく撮ったり、まわりの様子も撮ったりと、色々なバリエーションの写真が欲しい場合はとくに、レンズを交換する必要がなく、シャッターチャンスを逃さずに撮影ができるズームレンズは重宝します。

人物を中心に撮影するときは、画面いっぱいに撮影してしまうと窮屈な印象になりがちなので注意しましょう。人物撮影では、目線の先に空間をあけると良いというセオリーがあります。スポーツシーンも同様で、人物の目線の先をあけるようにフレーミングすることを心がけましょう。また、小さいお子さんを撮る際は、目線の高さから撮影すると顔の表情が見えやすくなりますよ。

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野球では、選手がバッターボックスに立っているとき、塁に出ているときなどは、大きな動きがないので撮りやすいタイミングです。回によって攻守が切り替わる際に撮影するポジションを変えるなどして、臨機応変に動くのがベスト。観覧スタンドがある会場では、高い場所から撮影しても臨場感のある写真が撮れますよ。

動きの早い被写体は連写で攻略!

野球やサッカーでは、選手が走っているシーンが多いですよね。動きのある被写体を狙う場合は、シャッタースピードの設定を意識してみましょう。シャッターが開いている時間の長さによって、動きのある被写体の瞬間を写し撮ったり、ブラしたりすることができるのです。

モードダイヤルをTvやSにすると、シャッタースピード優先オートになり、シャッター速度を任意で選ぶことができます。シャッタースピードを遅くすると、被写体のブレだけでなく、手ぶれをしやすくなるので気をつけてください。

野球でバッターがスイングするシーンや、サッカーでドリブルやシュートをするシーンなどは、連写モードで撮影するようにしましょう。ドライブモードを連写にすると、シャッターボタンを押している間、短い間隔でシャッターが連続で切れるようになります。たくさん写すことで、タイミングや表情のよい瞬間が捉えやすくなりますよ。

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連写モードにするときは、カメラにあるドライブモード選択で連写モードを設定します。カメラによってはスポーツモードが搭載されていますが、設定をすると自動で連写になるものが多いようです。また機種によって、一秒間に撮れる連続枚数は変わりますので、取扱説明書などで確認しておくとよいでしょう。

ピンボケ写真にしないコツ

動きの早いスポーツシーンでは、狙ったポイントにピントが合わせられないケースがあります。撮ってみたら、ほとんどがピンボケだった苦い経験はありませんか?これを防ぐために、カメラをいつもとは違う設定にして、しっかりとピントを合わせるようにしましょう。カメラにはAFモードという設定があります。大きくは、止まっている被写体を撮るモード/動いている被写体を撮るモード/止まったり動いたりを繰り返す被写体の場合に、この2つのモードを自動的に切り替えるモードの3つがあります。

それから、スポーツシーンではAIサーボがおすすめで、奥から走ってくる被写体にピントが合いやすくなりますよ。連写モードにしておけば、最初の1枚目でピントを合わせると、あとはシャターボタンを半押しするだけで被写体にピントを合わせてくれるのです。オートフォーカスにも色々あることを覚えておいてくださいね。

また、連写をするときにチェックをしておきたいのが、SDカードなどのメモリーカード。カードには「書き込み速度」と「読み込み速度」があり、連写には「書き込み速度」が重要です。お持ちのメモリーカード、またはこれから購入される方はチェックをしておきましょう。

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動く被写体で使いたいAIサーボAFは、シャッターボタンを半押ししている間、被写体にピントを合わせ続けます。走っているシーンやシュートシーンなどには、AIサーボAFと連写モードを組み合わせて設定しましょう。球技では選手とボールを一緒に捉えることで、臨場感が伝わりますよ。意識してみてください!

© SUZUKI TOMOKO

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