大野 咲子
株式会社hue Photographer
大野 咲子
東京造形大学 デザイン学科、東京ビジュアルアーツ卒業後、株式会社ヒューに入社。料理やライフスタイルを中心とした広告やパッケージ、webの分野で活動。国内外で個展開催。雑誌やwebでアマチュア向けの料理写真のコツを多数掲載。
株式会社ヒュー プロフィールページへおいしそうな料理写真を撮るための最重要ポイントは光です。光の方向をコントロールしてキラッと光るハイライトを入れたり、立体感を出しておいしさが伝わる写真にしましょう。
今回は光の方向を、順光・サイド光・半逆光・逆光の4種類にわけて考えていきます(下図を参照) 。この中で料理撮影に適しているのがサイド光と半逆光です。逆光でもおいしそうな写真は撮れますが、使いこなすのは少々難しく、被写体を選びます。 NGなのは、立体感がなくなってしまう順光です。下の作例で、4つの光の違いを見てみましょう。
【順光】立体感がなく乾燥して見える。
【サイド光】料理は色と立体感が出ておいしそうだが、飲み物は暗くなっている。
【半逆光】料理も飲み物もおいしそう。
【逆光】飲み物はおいしそうだが料理は色がわからない
家で撮るときには、上図のサイド光か半逆光の位置関係になるように、窓際にテーブルを用意してカメラを構えます。直射日光が強すぎる場合は、透けるカーテンを閉めたり、半透明のゴミ袋などを窓に貼って光を弱めてください。
また、影が暗いと感じたら、窓と反対側に白いシャツやコピー用紙など、白いものを置いて光を反射させて光を調節してみましょう。意外と簡単に撮れますので試してみてください。
「おいしい写真」を撮り続けてきたhueさんが運営する、美味しいビジュアルを追求するメディアブログ「SIZZLE BLOG」もチェックしてみてくださいね。
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