桜の撮影はタイミングが重要です。開花日からおよそ一週間で満開となります。
花の見頃は長くはないので、タイミングを逃さず撮影プランを立ててくださいね。
春を彩る桜の花、カメラを向けたくなる被写体ですよね。しかし撮ってみると、イメージ通りの写真に撮れなかったりして、ガッカリしたことはありませんか?今年こそきれいに桜を撮りたい人は、撮影のポイントとコツをしっかりと覚えておきましょう!
桜の見頃はおよそ2週間。撮影の予定をしても、思うような天気にならないことってありますよね。「晴れ」「曇り」「雨」、どのような天気でも撮り方次第で雰囲気のある写真は簡単に撮ることができます。ここでは天気に合わせた撮影ポイントをご紹介いたします。
晴れている時は、逆光で撮ると花びらの透明感を強調できます。曇りの時は、空を背景にすると写真がアンダー気味になります。明るく撮れるように、露出補正はプラス側に設定しましょう。ホワイトバランスは太陽光、またWB補正でマゼンタ側にするとピンク色が強調されます。また空を背景にする場合は、寂しげな印象にならないよう空を少なめにフレーミングするとよいですね。
雨の日は上側にレンズを向けてしまうと、雨粒でレンズが濡れてしまいます。できるだけ水平か、レンズを下へ向けるようなハイアングルで撮影するように心がけます。また望遠レンズやマクロレンズを使って、一部分をアップにして撮るのがキレイに見せるコツです。近距離から撮影する時は、透明のビニール傘を使えば、被写体が影にならず撮りやすいですよ。
晴れの日に見られる青空と桜のコントラストは、とても美しいのですが、天気が良すぎても桜はきれいに撮れません。逆光気味を狙うか、日陰になっている部分を撮るのがオススメです。曇りや雨の日は暗いため、被写体ブレやピントに注意してください。風によってピンボケ写真になってしまいます。
桜の木全体を撮ろうとすると、まわりの余計な部分が写ってしまい画面がゴチャゴチャした印象になりがちです。そのような場合は、花のアップで撮るとうまくまとめることができます。ただしアップの写真ばかりだと、どこで撮影したのかが伝わらなくなってしまいます。
目線の高さから撮ってしまうと、地面やまわりの人などが入ってしまうので、低い位置から見上げるように撮ってみましょう。桜の木の上半分だけ撮るようにしても良いですね。日中だけでなく、ライトアップされた夜桜も狙ってみましょう。まわりが暗くなるので、要素の引き算がしやすくなります。ISO感度を高く設定すれば、三脚がなくても撮影は可能です。
レンズによっても写り方が変わります。広角レンズで撮影すると広がりや奥行きが表現できます。そのため迫力のある写真になります。焦点距離が長い望遠レンズでは、被写体の奥側にあるものも大きく写るため、被写体のすぐ近くにあるような見え方になります。これを圧縮効果といい、桜並木などを効果的に写すことができます。花と花の密度が濃くなるため、ボリューム感のある写真になります。
レンズの効果を頭に入れておけば、桜の撮影をより楽しむことができます。広角レンズでも地面をいれるかいれないかでも、印象が変わってきます。迷った時は、何パターンか撮影しておきましょう。ゴージャスな雰囲気にしたい場合は、望遠レンズをつかった圧縮効果を試してみましょう。
マクロレンズや望遠レンズをつかって被写体の背景をぼかすと、主役である花が際立つようになります。それ以外にもボケは写真に奥行きを与えるという効果があるのです。被写体の前後をボカすと、より幻想的で奥行き感が感じられる写真になりますよ。また近くに傷んでいる花があっても、ボカしてしまえば目立たなくなります。
満開のピークを過ぎる頃は、次は散り際の桜が楽しめます。風で舞う桜吹雪も、ぜひとらえてください。桜吹雪はシャッタースピードを遅めにすると、花びらがブレたように写ります。ベストなシャッタースピードは状況によって変わるので、調整をしながら何枚か撮影してみてくださいね。シャッタースピードを遅くすると、手ブレをしやすくなるので気をつけてください。
散り際は足元にも目を向けてみましょう。水たまりや地面に落ちた花びらなども、実に風情があります。みずたまりにまわりの木々などを映し込んでもオシャレな写真になりますよ。また雨上がりには、地面一面に散った花びらが楽しめるかもしれません。桜は撮影する時期や時間帯によっても、まったく違う印象になります。近くに桜スポットがあれば、何度か足を運んでみてもよいですね。
桜をアップでとらえる時は、花の前後をぼかすと幻想的な雰囲気になります。ボケをつかった撮影は、花びらの状態が悪いときなどにもつかえるテクニックです。散り際も美しい桜は、見頃のピークが過ぎてしまっても、桜吹雪や散った花びらなど、まだまだ撮影が楽しめます!
© SUZUKI TOMOKO
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