旅行や休日のおでかけ時に雨が降っていると、写真が撮れないと諦めていませんか?
「晴れていないと、よい写真は撮れない。」いいえ、そんなことはありません。雨の景色をステキに撮るコツをご紹介いたします!
雨の日の外出を億劫に感じる方は多いかもしれませんね。けれど雨の日だからこそ、出会える風景があるのです。今回ご紹介する雨に映える被写体や撮影の心得を覚えておいてくださいね。雨の日の撮影がきっと楽しくなるはずですよ!
雨の日の撮影には、濡れないようにいくつかのアイテムを準備しておきましょう。一般的な傘は近くの被写体に影をつくってしまったり、色がかぶってしまうので、撮影には光を通す透明のビニール傘がオススメ。撮影の自由度をあげるのならばレインコートや長靴も用意しておくとよいでしょう。
カメラにも雨対策が必要です。カメラ用のレインカバーなども市販されていますが、そこまで本格的なものは…という方は、カメラをカバーできる大きさのビニール袋と輪ゴムを用意しておきましょう。ホテルなどに備え付けてあるシャワーキャップは、はじめからゴムがついているので重宝しますよ。簡単にカメラへかぶせることができてオススメです。
また、カメラにタオルをかぶせておくだけでも、小雨ならば防げます。一眼レフ、ミラーレス一眼を使用する場合は、必ずレンズフードを装着してくださいね。これでレンズ面が濡れるのを防ぐことができます。それから、できるだけレンズを上に向けないように意識してください。雨粒が少しついたくらいの状態ならば、フロスなどで拭き取るよりもブロワーをつかって吹き飛ばした方がキレイに流れていきますよ。
防水対策だけでなく、雨天時はレンズやバッテリーの交換、メモリーカードの抜き差しは、必ず屋根のある場所で行なうように心がけましょう。また、濡れた手で操作をしないようにご注意くださいね。ここでご紹介したアイテムは、あくまでも簡易的なものですので、状況に合わせた防水対策を行なってください。
雨の日は、晴天や曇りの日よりも薄暗くなります。そのためにシャッタースピードが遅くなる傾向があり、手ぶれをしやすくなるので注意しましょう。手ぶれを防ぐには、ISO感度をあげましょう。ISO感度を自動設定するオートにしておくのもよいですね。
雨の日に撮影をするのだから、雨粒を写したいと思う方も多いかもしれません。雨を写し撮るには、暗い背景になるようにしましょう。白っぽい空を背景に透明の雨粒を写そうとしても、何を撮っているのかわかりづらくなります。空ではなく、黒っぽい壁や地面を背景にするように意識するとよいですね。
それから、ホワイトバランスの設定ですが、オートに設定すると青みがかった色を補正しすぎてしまい、雨の日らしい雰囲気を損なうことがあります。そのような場合は、太陽光に設定してみてください。見た目に近い自然な色合いに撮ることができますよ。また、蛍光灯や白熱電球に設定しても、青みが強調されて幻想的なイメージの写真になります。
雨の日は色がぼやけて見えがちなので、ホワイトバランスの設定で色を変えてみましょう。また、モノクロで撮影をしても色の濃淡がはっきりするので、雰囲気のよい写真になりますよ。雨が強い時は高架下や室内など、屋根のある場所で撮影すると濡れずに雨の雰囲気を写すことができますね。
せっかく雨の中カメラを持ち出すのですから、雨の日らしい写真が撮りたいですよね。雨粒はガラスや金属の手すり、花や葉っぱにたくさんついているはずです。また、ガラス窓を室内から撮れば、濡れずに雨の写真が楽しめて、背景に見える風景がにじんで見えるので、いつもとは違った雰囲気の写真になりますよ。
足元に咲く花などはレンズを上に向けずに撮れるので、レンズ面が濡れる心配がありません。また、車のフロントガラスなどについている雨粒をマクロレンズやマクロ機能をつかって、近接撮影で狙ったりするのも楽しいですよ。
それから、雨に濡れた地面にも注目してみましょう。水たまりには周囲の風景が映り込んでいるはずです。これも雨の日ならではのオススメな被写体といえますね。また、雨脚が強い時には映り込みではなく、雨粒がつくる波紋の撮影を楽しみましょう。日中だけでなく夜になると、まわりの明かりが反射して、晴天の日よりも華やかでドラマチックな夜景になりますよ。
傘をささずに雨天時の撮影が楽しめるような場所を事前にチェックしておくことも大切です。水たまりに映り込んだ風景を撮るには、雨上がりがベストタイミングです。ぜひ狙ってみてください!
© SUZUKI TOMOKO
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