キラキラの夜景を目にすると、ワクワクしたり、ロマンチックな気分になっちゃいますよね!
でも写真でその感動を上手に伝えるとなると、なかなか難しいもの。
今回は美しい夜景をドラマチックに写し撮るコツとポイントをご紹介します!
ウィンターシーズンは空気中の水蒸気やちりが少なくなるため、空気がとても澄んでいます。そのため夜景をクリアで鮮やかに見ることができるんですね。イルミネーションやライトアップイベントが開催されることも多く、夜景撮影には最高のシーズンといえるのです。寒さに負けず、とっておきの夜景を探しに出かけましょう。
夜景を撮影するベストなタイミングは、空に青みが残るトワイライトタイム。トワイライトタイムというのは、日没後からだいたい20分くらいの時間を指します。空はどんどん暗くなっていくため、撮影ポイントは明るいうちに探しておくとよいですね。空が真っ暗になってしまった場合でも撮影を楽しむことはできますが、空に明るさがある時間帯のほうが街の灯りだけでなく、まわりの海や山の稜線なども写すことができてベターです。
撮影場所によっては、曜日や時間を意識しておきましょう。オフィスビルなどは、平日は明かりが多いですが、休日は少なくなりますね。また、時間帯が深夜になってしまうと、商業施設や住宅の灯りなども少なくなってしまいます。夜景撮影は灯りの数が多いほど、華やかでキラキラした印象になるということをお忘れなく。
橋や観覧車など、ライトアップをされる被写体を撮影するときは、施設のウェブサイトなどで事前に点灯される時間を調べておくことをオススメします。各地に夜景の名所といわれる場所があり、中には屋内から楽しめるスポットもあるので、ぜひ探してみましょう。
夜景撮影の時間帯は「トワイライトタイム」がオススメ。空の明るさによって、写真の印象は大きく変わります。天候は晴れの日が狙い目。都心部は灯りが多いので、華やかさだけでなく、撮影自体もしやすくなります。ムード満点の夜景をとらえてくださいね!
夜景撮影でよくある失敗のひとつは、写真がぶれてしまうこと。夜景は見た目には明るいのですが、昼間とは違って光量が少ないために、シャッタースピードが遅くなり、手ぶれをおこしやすくなります。三脚をつかってカメラを固定すれば、手ぶれの心配はなくなりますが、三脚の用意がないときは、塀や手すりにカメラを置いて撮影してみてください。
もうひとつ気をつけたいポイント。それは、シャッターボタンを押した時の衝撃でぶれてしまうこと。これを防ぐためには、ボタンに触れなくてもシャッターがきれるワイヤレスリモコンやセルフタイマー機能を使いましょう。それから最近では、手ぶれ補正を搭載したカメラやレンズもありますから、夜景撮影ではぜひ活用してみてくださいね。
フラッシュが内蔵されているカメラは、自動で発光することがあります。フラッシュは近くの被写体は明るくできるのですが、遠くにある夜景には影響がありません。ですから、フラッシュはオフ(発光禁止)にすることをお忘れなく!夜景に限らず、花火撮影などでも同様です。
夜景はそのままでもキレイなものですが、カメラの設定で色を変えて撮ると、また印象の違う夜景写真となります。色で演出をするときは、一般的なデジタルカメラにかならず搭載されている「ホワイトバランス」機能を使ってみましょう。
ホワイトバランス(WB)は、“どのような光源のもとでも、白を白く写せるように補正する機能”です。通常の撮影ではオートで構いません。ただ、オートにしておくと、被写体の色にあわせて自動的に色が最適化されてしまうため、見た目より白っぽく、味気のない写真になる場合がでてきます。
ホワイトバランスにはオート以外にも、曇り・日陰・白熱電球・蛍光灯などの設定があります。撮影シーンにあわせて設定を変えて、見比べてみてください。見た目とは違うけれど、ドラマチックな印象の夜景が撮れているはずですよ。青みが強くなる白熱電球や紫がかった色になる蛍光灯などは、幻想的な雰囲気になるのでオススメです!
同じ写真でも色が変わると印象も違って見えますよね。左上の写真のホワイトバランスはオート、右上は蛍光灯。左下の街灯は日陰、右下は白熱電球です。ホワイトバランスは、被写体や自分の好みにあわせて設定するとよいですよ。イメージにあった色を見つけてくださいね!
© SUZUKI TOMOKO
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