フォトいろは - 構図で決めるお洒落フォト ‐構図で差をつける写真の撮り方‐

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構図で決めるお洒落フォト ‐構図で差をつける写真の撮り方‐

“何だかしっくりこない”そんな経験ありませんか?
構図のポイントだけおさえてお洒落なフォトを撮ろう!

ねらった被写体は同じはずなのに、プロのカメラマンや撮影上手な友だちが撮った写真は、自分が撮った写真よりなぜかお洒落で素敵に見える…。それはズバリ、「構図」の違いによるものなんです。ですが、構図の世界は本来、とっても奥が深—いもの。今回はお洒落な写真を撮るための、簡単にトライできるポイントのみご紹介します!

お洒落な写真はココが違う!

まず上段の2枚を見てください。左の写真はかわいい雑貨がたくさん写っているものの、何だか雑多でぼんやりした印象。対して右の写真は撮りたいものがハッキリしていて、テーマやメッセージが伝わってくる印象を受けませんか? 次に下段の2枚。コーヒーカップがあるだけで、この時の状況や背景が見えてきませんか? この様に、写真は構図で差が出るのです。

では、お洒落な写真を簡単に撮るには、どうすれば良いのでしょう? それは映画監督になりきってしまうのが1番です。まず被写体を観察し“何を伝えたいか、撮りたいものは何か”、つまり写真の主役を決めることからスタートします。この役決めこそが構図の重要なポイントです。

あとは主役に寄り、脇役は思い切ってフレームアウトするか…あるいは主役にスパイス(アレンジ)を加えることで、写真にストーリーを埋め込むか…。これらを考えて演出するだけ。最後に主役にピントを合わせて撮れば、撮りたいものが伝わるフォトの完成です。

  • 主役が分からない写真
  • 主役がハッキリしている写真
  • 主役だけの写真
  • 主役+α

このように並べて比較してみると、自分の撮り方をどう変えればいいのか、だんだん分かってくることでしょう。主役を決めたらまずは一歩前へ出て、フォーカスしてみましょう。

あなたは映画監督!?

“主役以外はフレームアウト” “主役に+αのアレンジを加える”この「引く」「足す」の考え方は、構図の基本。他にもたくさんのルールはあるけれど、完璧に極めなくても大丈夫です。肝心なのは、主役を決めたらどう演出するのかだけ!

ダメな構図の代表例と言われがちな「日の丸構図」だって、丸い形を生かし真上から撮ればチャーミングな1枚に。あえて余白を作り、それを写真の空気感として上手く見せることができたら、余白がたちまちお洒落要素に変わります。

また、シャッターを押す前にひと呼吸おいてみるといいでしょう。その時間が、新しい発想につながります。例えば、あれもこれもと全てを写そうとするのではなく、思いきって一部分だけをアップにして撮ってみると…?気付かなかったケーキの質感やディテールの面白さを発見できることも。直線の並ぶ門やビルは真っすぐに撮らず、あえて斜めに撮ってみれば、一気に躍動感が生まれます。こんな風に、映画監督になりきって演出することがお洒落フォトへの近道です。

  
  • 日の丸構図の写真
  • 余白を生かした写真
  • ドアップの写真
  • 斜め構図の写真

あなたが素敵!と思った写真を集めて、お洒落の引き出しを増やして感度を磨いてみて。いつの間にか、その引き出しを自然と使いこなせるようになりますよ。

ワンランク上のお洒落な世界へ。

構図って、思っていたよりも簡単。そう思えたなら、基本に加えてさらなるポイントをマスターしちゃいましょう。

まずは“ポジション(カメラを構える高さ)”です。例えば、腰を落として子どもと同じ目線の高さでカメラを構えてみると…思いがけない風景が目の前に広がるはず。また“アングル(カメラの角度)”を変えるのも効果的。見上げるようにカメラを傾ければ、普段見ているものが新鮮に見えてくるから不思議!

その他“色”や“形”もフォトの印象を変える要素のひとつ。同系色で揃えれば、まとまりのある雰囲気に。窓枠やオブジェなどの形を額縁のように見立てて撮ってみれば印象的な1枚に。

確かに構図は大事な要素です。でも意識すればするほど、どう撮って良いか分からなくなってしまうことも。だったら基本だけおさえて、あとは映画監督になりきってみて!自分の気持ちいいと思えるフレーミングを見つけられる様になったらお洒落上級者です。さぁ、「この写真、お洒落!」と言わせてみよう!

  • ポジション
  • アングル
  • 色を絞る
  • 線を生かす

視点を変えると見えてくる、新しいもの。それを構図に生かしてみて。目に入ったものをそのまま写すのではなく、体と頭を使って撮ることで、お洒落フォトに近づきますよ。

© PHOTO:SUZUKI TOMOKO TEXT:KATO MINAKO

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