夏の夜空に咲く大輪の花、打ち上げ花火と日本各地で行なわれる夏祭り。その思い出を心と写真にステキに残しましょう♪
花火と祭りといえば、日本の夏の華。夜空に響く花火の“ドーン”という音や遠くから鳴り響いてくる祭囃子を耳にすると、夏を実感しますよね!美しい打ち上げ花火、活気ある夏祭りをドラマチックに撮るコツ、ご紹介します!
とてもシンプルなことですが、花火を狙う際は、撮影場所がとても重要になります。たとえば打ち上げ場に近い平らな場所からは、かなり見上げた状態で撮影しなければなりませんし、前にいる人が立ってしまったりすると、せっかくの花火が狙えなくなってしまうことも。少し高めの場所や土手の斜面などから撮るように心がけましょう。
それから、打ち上げ場よりも風下側にいると、花火が煙で見えにくくなってしまいます。打ち上げ場の位置と風向きを事前にチェックすることが大切ですね。
カメラによっては撮影モードの中に「花火撮影モード」という設定があり、便利です。ない場合は「夜景撮影モード」を選んで狙ってみましょう。
花火を撮影するときは、ポジションどりが最重要!事前に打ち上げ場の位置や花火がしっかり見える場所かどうかを確認するようにしましょう。人混みの中で、三脚は無理!という方は、小さなサイズの三脚を使用するのもオススメです。また、小さなライトがあると暗い場所でのカメラの設定に役立ちますよ!
花火の撮影を行なうのは当然夜間ですが、まわりが暗いために、シャッターを長い時間開くことになります。その際、手持ち撮影で起きてしまいがちなのが手ぶれです。ぶれを防ぎ、シャープな写真を撮るためには、三脚で固定することが基本になります。
ただ、三脚がない場合には、カメラを土台になるような場所に固定して撮影することもできます。カメラをセッティングしたら、ズームレンズでアップにしたり、広い範囲を写してみたりと、いろいろなバリエーションを楽しみましょう!
それから、もうひとつ大切なポイントはシャッターを押すタイミング。花火が開くと同時にシャッターを押すようにすると、中心からキレイに開く瞬間が撮れますよ。ピントはすでに打ち上がっている花火に合わせておき、シャッターを半押しにした状態でスタンバイします。そして、次の花火が上がったときにシャッターを押し込むようにすれば、慌てずに撮影することができますよ。
ベストなポジションがキープできたら、三脚にカメラを固定して、あとはレンズのズームで調整するようにします。打ち上がる花火の高さによって、切れてしまったり、はみ出すこともありますが、基本は場所を大きく動かさずにシャッターチャンスを狙ってくださいね!
もうひとつの日本の夏の風物詩、祭り。大々的に行なわれる祭りだけでなく、盆踊りなども季節を味わえるイベントですね。祭りも花火と一緒で、ポジションどりがポイント。とくに神輿は、ゆっくりと後を追いかけるように移動をしながら撮るのがオススメです。
撮影の際は、賑やかな感じを伝えられるように、祭りの周辺の様子もフレームに入れたいところですが、背景があまりにゴチャゴチャしてしまうと、何を主役にしたのかがわかりづらくなって、ぼんやりした写真になりがちです。人やモノがたくさん入ってきてしまう場合には、主役の被写体を決めて、アップで撮影をするようにしましょう。
夕方~夜間に行なわれる盆踊りなどの撮影においては、フラッシュを使わない方が場の雰囲気を伝えやすくなります。ですが、花火と同じようにまわりが暗いので手ぶれには気をつけなくてはなりません。三脚の使用が難しい場合には、ISO感度を高めに設定して撮影してみてくださいね。
盆踊りのやぐらや提灯も日本の夏ならではの被写体。夜間はISO感度をあげて手ブレを防ぎながら撮影するのが基本ですが、あげ過ぎると画質が粗くなるということも覚えておいてくださいね。
© SUZUKI TOMOKO
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