同窓会やママ友、趣味のお仲間との集まりなど、記念写真や集合写真を撮る機会って、意外と多いですよね。
今回は失敗しない集合写真・ニコパチ写真の撮り方のポイントをご紹介します!
大勢を撮る集合写真の撮影を頼まれることがありますよね。簡単そうで難しいのが、集合写真です。せっかくの思い出写真、撮影するときにプレッシャーもかかります。いくつかのポイントをおさえて、好感度アップの集合写真を撮影してくださいね。
フレームにいれる人数にもよりますが、ただ横並びに並んでしまっては、つまらない写真になってしまいます。横並びにする場合は、身長の高い人、低い人をバランスよく並べると、画面にリズムが生まれます。また、横並びでは奥行き感がなく平面的な印象になってしまいがちですが、体を前後にずらすことで立体感を感じられるようになります。
集合写真でもっとも大切なことは、全員がきちんと写っていることです。絞りを開けすぎると、ピントを合わせた列以外の、前後に立っている人にピントが合わないことがあります。レンズの焦点距離や列の数などの状況によって変わりますが、撮影モードを絞り優先AEに設定し、絞りをF8くらいにして撮影すれば、全体的にピントが合うようになるはずです。あまり縦には並ばないように列を少なくすれば、ピントは合わせやすくなりますよ。
また、失敗しないためには手ブレを防ぐことも重要です。残念な結果にならないよう、薄暗い屋外や室内での撮影では、特に注意をしましょう。三脚やフラッシュを使って、手ブレを防ぐ工夫をしてくださいね。
横並びにする場合は、身長の低い人が内側、身長の高い人が外側のV字や、反対に逆V字になってもバランスのよい並び方になります。縦や斜めに並ぶ場合は、絞りの値に注意するようにしましょう。せっかくの集合写真がボケボケでは失敗写真になってしまいます。絞りは左下がF5.6、右下がF9.0です。
集合写真を撮る時、何気なく焦点距離を決めていませんか?焦点距離は広角レンズになるほど画角が広くなり、また、近くの被写体が大きく、遠くの被写体が小さく写るため、遠近感が強調されます。他にも歪みが強調されるのが特長です。
集合写真や人物写真を広角レンズで撮る場合は、左右が歪んでしまうため、顔がいびつに広がるケースがあります。できるだけ中央に寄せて撮影をするか、被写体から離れて望遠側の焦点距離で撮影するようにしましょう。これはデジタル一眼レフに限らず、コンパクトデジタルなどでも同様です。ズーム機能を搭載しているカメラではぜひ活用してくださいね。
集合写真ではなく、ママと小さいお子さんを撮影する時などは、できるだけ顔の位置が近づくようにすると、ママもお子さんも大きく捉えることができます。椅子に座るようなシチュエーションにしたり、お子さんの目線に合わせてママに屈んでもらう、またはお子さんを抱き上げてもらうなど、ポーズを注文するようにしましょう。
左上と右上の画像は、レンズの焦点距離を変えたもので、人物の位置は変えていません。左上は焦点距離が24mm、右上は58mmです。両側の人が歪んで写っているのがわかりますよね。人物はできるだけ中央付近に配置するか、焦点距離を長めにして歪まないようにしましょう。
人物の笑顔の写真をニコパチ写真といいます。ニコパチ写真を撮りたい場合は、シャッターを押す前に会話をすることが大切。リラックスをして、肩の力を抜いてもらうのが目的です。ただ、あまり話に夢中になってしまうと、笑い過ぎてしまったり、表情が崩れてしまうケースもあるので気をつけましょう。
赤ちゃんや小さなお子さんは、ご機嫌のよいタイミングを狙うようにします。カメラ側に目線をもらうためには、興味をひかなければなりません。音のなるおもちゃで視線をもらったり、あやすように声をかけて笑顔を引き出すようにしましょう。また、連写モードで撮影をすれば、シャッターチャンスを逃すことなく、自然な笑顔が撮れやすくなりますよ。
集合写真に限らず、人物写真を撮影する場合は、背景選びがとても大切です。旅先などで背景に観光名所などをいれるケースもありますが、主役である人物を引き立たせるためには、できるだけシンプルな背景を選ぶようにしましょう。背景次第で写真の印象は大きく変わっていきますよ。
笑顔を引き出すには、会話をしながら撮影するようにしましょう。お子さんの場合は、興味をひくような仕草や音のなるおもちゃなどが効果的です。人物写真は表情だけでなく、背景によっても印象が違ってきますよ。
© SUZUKI TOMOKO
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