フォトいろは - ドラマチックな空を楽しむ-朝焼け・夕焼けの撮り方-

TOPへ

ドラマチックな空を楽しむ-朝焼け・夕焼けの撮り方-

ウィンターシーズンは空気が澄んで、朝焼けや夕焼けの空を撮影するのにベストな季節です。天気の変わり目などが撮影チャンスですよ!

ドラマチックな朝焼けや夕焼けの空に出会えると、感動的ですよね。でも、いざ写真に撮ってみると、見た目と違っておとなしい印象になってしまうことがあります。今回は朝焼けや夕焼けの空をキレイに撮影するコツをご紹介します!

刻々と変わる空の表情

朝焼け・夕焼けを撮影するときは、事前に日の出・日の入りの時刻と位置を調べておくようにします。場所や季節によって異なりますが、インターネットやスマートホンのアプリなどで簡単に調べることができますよ。撮影のタイミングは、日の出・日の入り時刻の30分前後がベストですが、空の表情は刻々と変わるので、1時間前から撮影準備にかかるようにしましょう。朝焼け・夕焼け撮影は、スピード勝負といえます。

朝焼けの撮影は、まだ暗いうちからの準備になります。手ぶれを防ぐための三脚を用意しておくとよいですね。またカメラまわりの確認をするため、ペンライトや懐中電灯があると便利です。日の出の1時間から30分前には、空が青く染まるブルーアワーという時間が訪れます。うっすらとオレンジ色の光が浮き上がってくる光景はとても神秘的ですよ。

冬の撮影で注意をしたいポイントは、カメラの防寒対策です。気温の低下によってバッテリーの消耗が早くなるため、予備バッテリーの用意をしておくことをオススメします。予備バッテリーはポケットにいれておき、温めておくことで無駄な消耗を防げます。ぜひ参考になさってくださいね。

  • txt01_img_a
  • txt01_img_b
  • txt01_img_c
  • txt01_img_d

朝焼けの撮影は、天気の判断が難しいですが、雲が多い晴天で湿度のある日は焼ける可能性が高いです。日の出前が朝焼けの撮影チャンス、日の出を狙うなら、太陽が出て10分が撮影チャンスです。

朝焼け・夕焼けは「色」と「露出」

朝焼け・夕焼けの撮影は、絞り優先AEで撮影できます。絞りの数値は撮影イメージによって変わりますが、F8~11程度にすれば全体にシャープな写真が撮れます。三脚を使用する場合はISO感度100、手持ちで撮影をする場合は手ブレを防ぐため、ISO200~400くらいに設定しておきましょう。

朝焼け・夕焼けが「見た目よりも赤くならない」という失敗例がありますが、空の赤っぽさはホワイトバランスの設定で変わります。普段の撮影ではホワイトバランスはオートで問題ないのですが、朝焼けや夕焼けの空は、カメラが色を自動で補正してしまい、赤っぽさが軽減してしまうのです。見た目に近い色ならば「太陽光」、さらに赤っぽさを強調したい場合は「くもり」や「日陰」などにして撮影しましょう。

露出はオートで撮影すると、かなり明るく撮れてしまうことがあります。朝焼けや夕焼けの撮影では、露出補正をマイナス側へ調整してみましょう。すこしアンダーめに撮影することで、空の色が濃く鮮やかに表現されますよ。太陽をフレーミングする場合は、太陽が白トビしてしまいますが、全体のバランスを見ながら露出補正をしてください。

  • txt02_img_a
  • txt02_img_b
  • txt02_img_c
  • txt02_img_d

左上の画像がホワイトバランスをオート、右上の画像がホワイトバランスを日陰に設定しています。ホワイトバランスの設定を変えるだけでも、空の印象は大きく変化しますね。ホワイトバランスを変えても赤みがでないようなときは、露出を見直してみましょう。基本は“露出補正をマイナス側”です。

朝焼け・夕焼け撮影のバリエーション

朝焼けや夕焼けは、特別な場所でしか撮れないわけではありません。ただ、ある程度の予測はできるものの、天候によって撮れるか撮れないか、その時間になってみないとわからないので、近場のエリアで撮影スポットを見つけておくとよいですね。

川や湖、海などの水辺では、さまざまな撮影が楽しめます。水平線に沈む夕日、夕日の反射できらめく水面、夕焼け空が映り込んだ水面のゆらぎなど、たくさんのバリエーションを撮ることができます。また露出補正をマイナスにすることで、山の稜線や街並みなどと同様に、人物や木々などもシルエットで表現されます。シルエットの被写体が入ると、何気ない風景にもストーリー性が感じられ、より魅力的な夕焼け写真になりますよ。

日が沈んでしまった後でも、空の色は刻々と変化します。空が真っ赤に染まることもあるので、夕焼け撮影の際は日没後30分くらいは粘ってみてください。マジックアワーといわれる美しいグラデーションの空が見られるかもしれませんよ。

  • txt03_img_a
  • txt03_img_b
  • txt03_img_c
  • txt03_img_d

夕日と被写体を前景に入れたシルエット撮影は、“ただの夕焼け”の写真を“特別な夕焼け“に演出してくれます。シルエット撮影では、露出補正をマイナス側に調整しましょう。水面やガラスなどへの映り込みも効果的な見せ方です。

© SUZUKI TOMOKO

「フォトいろは」は、カメラ女子なら一度は撮りたいテーマや、トライしてみたい撮影テクニックをとり揃えたコンテンツです。カメラ初心者から、もっと上手くなりたい中級者まで、写真のヒントがいっぱい!

その他にも、さまざまなコンテンツが満載!

キヤノンイメージゲートウェイ TOPへ