スマホはもちろんのこと、近頃では一眼レフカメラやミラーレス一眼を持ち歩く方をたくさん見かけます。
旅行や特別な行事などの記録撮影ばかりでなく、何を撮るかを決めずに出かける「カメラ散歩」という楽しみ方があります。週末はカメラ片手に、出かけてみませんか?
「カメラは持っているけれど、何を撮ればいいかわからない」という方は、多いかもしれません。確かにいつも歩いている身近な場所だと、特にそう感じるかもしれませんね。ただ不思議なことにカメラを通してみると、いつもの場所が違って見えることがあります。新たな発見や小さな感動が宝探しのようで、写真がどんどん楽しくなるはず!
いざ散歩をするといっても、どこへ行くかで悩んでしまうかもしれません。自宅の近くでも、初めて行く場所でもどこでも構いません。たとえば“雑誌に載っていた素敵なカフェ”に行きたい、“海が見たい”、“季節の花を探しに行く”、そのような思いつきで出かけても良いですね。
今回は天気が良かったので「海が見たい!」ということで、鎌倉駅から江ノ電(江ノ島電鉄)に乗って、腰越〜江ノ島までをカメラ散歩。鎌倉のはずれに位置する腰越、そして江ノ島は有名な観光スポットなのでご存知の方も多いと思います。電車では1駅の区間なので、ハードなコースではありません。江ノ島沿線は人気のあるエリアで観光客も多いのですが、腰越は比較的空いているのでオススメです。
腰越には漁港があり、夏場は海水浴場になる浜辺や江ノ島が見えます。漁港は人が少ないので、のんびりと海を眺めながらスナップ撮影が楽しめますよ。腰越漁港といえば、しらすが有名です。しらす料理を楽しめるお店が多く、食べるためだけに腰越に来る方も多いようです。腰越商店街は、道路の中央を路面電車のように江ノ電が走ります。昔ながらの商店もあり、鎌倉らしい風景が楽しめるのも魅力です。カメラはカバンに入れておくのではなく、いつでも撮れるようにしておきたいですね!
江ノ電の車窓からは、海も眺められます。江ノ電の1駅間はそれほど距離がなく、神社仏閣などの見どころも多いので、カメラ散歩にうってつけのエリアです。土日祭日は観光客も多いので、余裕のあるスケジュールをたてるようにしましょう。歩く町の特徴や季節を意識すると、被写体が見つけやすくなりますよ。
気になったものを撮るのがカメラ散歩の楽しみではありますが、事前に出かけるエリアには何があるのか、どのようなルートが良いかなど、事前に調べておくようにします。場所によっては時間が限られたり、太陽の位置によって撮れる写真が変わってきます。町の歴史なども事前に調べておきたいですね。何も知らなければ、見落としてしまうことも多くなります。
腰越にも、いくつかのおさえておきたい場所があります。老舗和菓子屋の店頭には壁に埋まった江ノ電が。タイミングがよければ、この前を現役の江ノ電が走り抜けていく姿も見られます。江ノ電はゆっくりスピードなので、タイムトリップをしたようなのんびり気分が味わえますよ。ほかにも絶景スポットがある神社仏閣などがあリます。
和のイメージが強い町ですが、リゾート感のある雑貨屋や、おしゃれなアイスキャンディー屋などもあり、新旧の対比なども見どころのひとつになっています。旬のフルーツや野菜などをつかったジェラート店など、小休止ができるスポットもあります。撮りたいものを撮り、食べたいものも食べる、歩きながら見つけた季節の花や出会った猫をスナップしながら、カメラ散歩はゆるゆると進みます。
様々なメディアにも登場している江ノ電がある和菓子屋は、ぜひチェックしていただきたい!江ノ島駅から徒歩3分ほどのところにあります。すぐ近くにある龍口寺は、見事な龍の彫り物や神奈川県で唯一の本式木造五重塔があります。江ノ電沿線にしては人が少なく比較的静かなお寺で、季節の花なども楽します。
しばらく歩くと、江ノ電江ノ島駅に到着、レトロな雰囲気の駅舎です。駅前の車止めには、季節によって服が変わる小鳥のオブジェあります。かわいい姿に足を止める方が多いです。江ノ島へは商店街を抜けて行きますが、懐かしいスマートボールと射的の店があったり、昔ながらの土産屋などノスタルジックな雰囲気を満喫できます。
このエリアは江ノ島や水族館などの観光スポットがあり、スタイリッシュなレストランや雑貨店も増えてきました。いろいろなバリエーションの写真が撮れるので、カメラを持った人たちも大勢訪れています。江ノ島にある江島神社は湘南随一のパワースポットといわれ、縁結びの神様として女性に人気があります。
江ノ島へは江ノ島弁天橋を渡りますが、江ノ島へ渡らなくても被写体はたくさんあります。湘南といえば海!ということで、海辺で自然を楽しむのも選択肢のひとつです。新江ノ島水族館のある片瀬西浜などからは、天気が良ければ美しい富士山を見ることができます。おすすめは夕景の時間帯。富士山がシルエットとなって浮かび上がります。逆側には江ノ島が見え、夜になると島内にある展望灯台シーキャンドルがライトアップされます。夕景から夜景まで楽しめます。
江ノ島駅に着くと一気に人が多くなります。のんびりと被写体を探しましょう。雨が降るなど、天候次第では新江ノ島水族館があるので、安心して出かけることができます。富士山は、秋から冬にかけてがクリアに見えるシーズンです。片瀬西浜だけでなく、江ノ島へ渡る江ノ島弁天橋、江ノ島島内からも見ることができますよ。
© SUZUKI TOMOKO
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