フォトいろは - 秋の華を色鮮やかに!‐紅葉の撮り方‐

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秋の華を色鮮やかに!‐紅葉の撮り方‐

赤や黄色に鮮やかに色づいた美しい木々を写真に綺麗に収めたいと思う方は多いのではないでしょうか。紅葉の撮影のコツとポイントをご紹介します!

紅葉は地域によって見頃の時期が変わります。9月下旬から12月まで日本のさまざまな場所で美しい紅葉が楽しめますね。見頃に合わせて、ライトアップイベントなどを開催する所もありますよ。
色鮮やかな秋ならではの風景をぜひ写真に残してくださいね。

光を活かして撮る

紅葉を撮影する際には、色づいた葉を鮮やかに撮りたいですよね。葉の色を鮮やかに捉えるには、光の方向がとても大切です。木を全体ではなく、アップめに写したい場合は、被写体の背後から光が射している逆光がおすすめ。逆光の中でも、葉の裏側から当たる光を透過光といいますが、それは紅葉の色彩をもっとも鮮やかに見せてくれます。

山の斜面などにある紅葉の場合は、被写体に正面から光が当たる順光でも色がはっきりと写せます。青空を入れたいときなども順光がおすすめ。また、斜めから光が射す斜光で撮影すると、木々に影が出るため、立体感が強調されますよ。

それから、光とともに意識をしたいのが写真の明るさである「露出」です。自分のイメージに合う露出が適正ではあるのですが、紅葉の場合は状況によって明るさの雰囲気が変わり、明るすぎても暗すぎても、色が表現できません。撮影したら、その都度、液晶モニターで確認して補正をするようにしましょう。

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晴天の日は、葉に光が透ける透過光で撮影してみましょう。光と影でドラマチックなイメージになりますよ。また、背景の明るさによっても写真の雰囲気は変わります。紅葉の鮮やかな色を目立たせたいなら、暗めの背景を選ぶようにすると、画面も引き締まり印象的な写真になります。

曇りや雨でもあきらめない

せっかくカメラを持って紅葉の撮影に出かけたのに、天気がいまいちってことありますよね。でも、あきらめないでくださいね。曇りや雨でも、グレーな空をあまり入れないように工夫をしたり、紅葉をアップめに捉えてフレーミングをするといいですよ。

天気が曇りや雨のときは、イメージ通りの色で撮れないことがあります。写真の色合いがなんか違うなと感じたら、ホワイトバランスを調整してみてください。ホワイトバランスの設定をオートにしておいても綺麗には撮れるのですが、曇りや雨の日はホワイトバランスを「曇り」や「日陰」にして撮影すると、温かみのある自然な色合いになるのです。

当然ですが、晴天でないと光の量が少なくなるので、被写体をアップで撮影する場合の被写体ブレに気をつけなければいけません。木々の葉は風でそよぐため、シャッタースピードが遅いとブレて写ってしまうのです。シャッタースピードを速めるには、絞りを開けるかISO感度をあげること。画質を優先したいのであれば、ISO400くらいを上限に設定するようにしましょう。

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曇りの日は寒々しい色合いになりがちですから、ホワイトバランスを「曇り」か「日陰」に設定しましょう。グレーの空は少なめにフレーミングするように心がけてください。東屋などを利用して、空を隠すようにしても魅力的な構図になりますよ。雨の日は、空にレンズを向けないように水平かハイアングルで撮影しましょう。

秋の季節感を表現

紅葉した木々のみをフレームに捉えるのではなく、紅葉の中に他の被写体を入れた写真の撮影にもチャレンジしてみましょう。逆に、風景の中に紅葉をさりげなく取り入れても、素敵な秋の写真になります。色づいた木々を副題としてプラスすることで、季節が感じられる写真になるのです。

紅葉を副題にする時は、ボケで表現してみましょう。建物などをメインの被写体にして、手前側に木々をいれてボカす前ボケや背景に見える木々をボカす後ボケなどで表現することで、色がアクセントになり、雰囲気のある写真になります。また、もしも紅葉の見頃を過ぎてしまって、葉の状態が悪くなっていても、ボカしてしまえば気になりませんね!

池や湖などのほとりでは、水面に映り込んだ木々が魅力的な被写体になります。紅葉した木々と映り込みをフレーミングすれば、写真の中の木々の本数が増えて、より華やかな印象になりますよ。または映り込んだ風景を主役にしても、おもしろい表現に。注意をしたいポイントは、要素を増やせば増やすほど、写真が煩雑になるということ。何を主役にするかを明確にして、余計な部分は引き算するように意識してくださいね。

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前ボケや後ボケ、映り込みなど、さまざまな表現を取り入れて、個性的な紅葉写真を目指してみてください。紅葉のピークを過ぎても、足元に落ちた葉なども風情がありますよ。日本の秋の素晴らしさを感じながら、魅力的な秋の風景を捉えてくださいね。

© SUZUKI TOMOKO

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