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こんなときどうする!?02|EOS流機能活用術

Q.空の青や木々の緑を鮮烈に再現したいときは?

作例(ピクチャースタイル「スタンダード」の撮影例)

ピクチャースタイル「スタンダード」で撮影

裏磐梯の五色沼湖沼群の風景です。空の青色と水辺の草や森の緑色が色鮮やか!と感動して撮影しましたが、イメージとは違い、やや色がくすんだ写真になりました。そんなときは、風景を鮮烈な色彩で表現するEOSの機能を活用します。さて、どんな機能でしょう?

↓

被写体に応じて、簡単に思いどおりの色合いで写真を撮れる機能。

A.ピクチャースタイル

Picture Style

作例(ピクチャースタイル「風景」の撮影例)

ピクチャースタイル「風景」で撮影

よく晴れた日の青空や木々の緑などを写真で表現するには、実際より「鮮やかさ」を強調することで、より印象的な仕上がりになります。ピクチャースタイル「風景」は、青を鮮やかで深みのある色へ、緑を鮮やかで明るい色へと、それぞれ変化させます。また、遠景になった山並みや木々、建物などの細かなディテールをしっかりと再現するため、シャープネスは強めに設定。景色から受けた感動を、強く印象づける仕上がりになります。

    注意ポイント
    • ●
    • 効果については、試し撮りを重ねて確認しましょう。ストレートプリントをして並べて確認すると、違いがよくわかります。
    • ●
    • ピクチャースタイル「風景」では、被写体によっては彩度が上がりすぎ、赤やオレンジ色の階調が出にくい場合があります。たとえば紅葉や、真っ赤なチューリップの花などの撮影時にはご注意ください。
ピクチャースタイルのアイコン

設定方法 設定方法

  • メニュー画面
  • →
  • ピクチャースタイル設定

EOS 7D Mark IIを例に、設定方法を説明します。メニュー画面のカメラマーク「撮影タブ」の2番目のサブタブから「ピクチャースタイル」を選択。「SET」ボタンを押して、スタイル選択画面が表示されます。スタイルは、「オート/スタンダード/ポートレート/風景/ニュートラル/忠実設定」があります。初期設定では「オート」に設定されています。

こんな場面で活用!
①

女性や子供の肌色を
透明感ある健康的な表現
にするなら「ポートレート」

②

プリント映えする
くっきりとした仕上がり
なら「スタンダード」

③

被写体のフォルムや、
光の陰影を印象づけた
いなら「モノクロ」

・登録している機材の取り扱い説明書はキヤノンイメージゲートウェイのサポートページでご覧いただけます。サポートページはこちら。

※CANON iMAGE GATEWAYにご登録されていない製品は表示されません。お持ちの製品の追加登録をお願いします。

プロ写真家 出水先生の撮影術

通常のスナップ撮影では、ピクチャースタイルを「オート」にして撮影しています。画像処理が前提の作品は、コントラストやシャープネスがほとんど入ってない「ニュートラル」を活用します。こちらの作品ように、やわらかいディテールを表現したいときは、コントラストが低く色が誇張されない「忠実設定」を選ぶようにしています。
RAWモードなら、あとでピクチャースタイルの変更が可能ですが、撮影段階で適切なカメラ設定をきちんとすることで、写真に気持ちが反映すると信じています。

出水先生作品 ピクチャースタイル「忠実設定」

ピクチャースタイル「忠実設定」で撮影

「RAWモード」なら撮ってから調整

RAWモードライン01

「忠実設定」で撮影して、後処理でじっくり写真を仕上げていく。プロ写真家はRAWモードを活用して、思い通りの作品にしています。EOSのRAWモードで撮影したRAWデータなら、付属ソフト「DPP(Digital Photo Professional)」を使って、ピクチャースタイルをあとで変更することが可能です。好みの色合いになるピクチャースタイルに変えて、仕上がりの変化を見てみましょう。

※キヤノンのRAW現像ソフト「Digital Photo Professional4(DPP 4)」を使用している画面です。

・「DPP 4」の詳しい説明とダウンロード(無料)はこちらから。
※お持ちの機種が「DPP 3」対象の場合は、同梱されているCD(EOS Solution Disk)からインストールしてください。製品付属CDがご利用になれない方は下記よりダウンロードいただけます。必要なソフトウェアを選択してインストールしてください。

・「DPP 3」Windows版

・「DPP 3」Mac OS版

DPP4での調整
RAWモードライン02