Professional Gear 天体写真編

Professional Gear

中西昭雄氏
(写真家)

プロの写真家が使っている撮影機材をズバリ公開! 今回は、星空や天体写真の専門家・中西昭雄先生の登場です。南・中央・北アルプスのパノラマ風景まで見渡せる長野県・入笠山(にゅうかさやま)山頂付近の「撮影基地」からお届けします。

写真家 中西昭雄先生
写真家・中西昭雄先生

中西昭雄

1964年、東京都生まれ。小学生時代から星に興味を持つ。大学時代にコマーシャルフォトグラファーのアシスタントを勤め、10年間の一般企業勤務を経て天体写真家として独立。天文写真家のみならず微弱光撮影装置のエンジニアとしても活躍中。キヤノンのホームページのコンテンツ「中西昭雄の星空撮影講座」のほか、「デジタルカメラ星景写真撮影術」(アストロアーツ)、「夏の星空案内(よむプラネタリウム)」(共著、アリス館)など著書多数。

天体撮影のための秘密基地
「入笠山天体観測所」を特別に公開!

入笠山天体観測所

中西先生が天体観測のために長年通い続けている入笠山(標高1955メートル)。
「入笠山観測所」は、その山頂にほど近い場所にあります。中西先生が星仲間たちと共同出資して建設した天体観測所なのです。

屋根がスライドして、観測テラスが出現!

観測テラス

建物の2階に案内してもらうと、巨大な望遠鏡がズラリ。
入笠山側のシャッターを明けてもらいました。
ガラガラ……えっ、屋根がスライドして空が見えてきました。

屋根が完全にオープン

ご覧のとおり屋根が完全にオープン。夜空を独り占めできる環境です。

全天が観測できるテラス

なんと屋根がフルオープン! 全天が観測できるテラスに変身しました。目の前に見えるのは入笠山です。
ぐるりとパノラマ風景が展開!

中西先生が開発した
天体撮影用の特殊カメラ!

天体撮影用の特殊カメラ

天体望遠鏡の口径は250mm。写真レンズ的にいうなら焦点距離1268mm、F5.1相当となります。この天体望遠鏡にカメラを取り付けて撮影します。

冷却CCDカメラ

天体撮影や顕微鏡での撮影など微弱光撮影用に開発された
特殊カメラ「冷却CCDカメラ」のエンジニアでもある中西先生。
フルサイズのイメージセンサーを搭載したカメラ(左)を天体望遠鏡にセットして撮影します(右)

さんかく座の渦巻き銀河・M33

このセットで撮影された、さんかく座の渦巻き銀河・M33。


Favorite Cameras & Lenses

星空撮影には、このカメラ&レンズ!

星空撮影に使用するカメラ

①EOS 5D Mark IV+EF16-35mm F2.8L III USM
②EOS 5Ds+EF24mm F1.4L II USM

EOS 5Ds R+EF24mm F1.4L II USMとEOS 5D Mark IV+EF16-35mm F2.8L III USM

① 高ISO感度での撮影に強みを発揮するEOS 5D Mark IV。ノイズが気になる星空の撮影でも、ISO感度6400まではノイズが目立たないそうです。最新のEF16-35mm F2.8L III USMは、画面の周辺でもシャープな映像が得られるお気に入りの一本。

② 星座の撮影に使うことが多いのはこの組み合わせ。赤道儀で星座を追尾しながら撮影します。このレンズは星空撮影の「標準レンズ」と言っていいほどよく使います。

③EF35mm F1.4L II USM
④EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM
⑤PowerShot G7 X
⑥タイマーリモートコントローラー TC-80N3

PowerShot G7 X 他使用レンズやリモートコントローラー

④ 天の川やオーロラの撮影といえばこれ。焦点距離を8mmにセットして真上に向けて撮影すると、頭上の星空をすべて撮ることができます。

⑤ 「星空モード」を使った本格的な作品づくりが楽しめるプレミアムコンパクト。スナップ撮影にも大活躍します。

⑥ 数分や数十分という長秒露出で撮影するときに欠かせないのが、タイマー機能を内蔵したリモートコントローラー。例えば「5分間の長秒露出を4回行う」というような動作を実行できます。

Accessories

星空撮影に欠かせないアクセサリー!

赤道儀

現在はもっとスマートで小型の赤道儀が販売されていますが、古くても頑丈で追尾精度の高さが気に入って愛用しているもの。カメラ下部の金属部品は、カメラのバランスを取るための重り。安定した追尾を行うにはこうした装備が必要です。

カメラのバランスを取るための重り

お気に入りの軽量・高精度「三脚&雲台」

三脚&雲台

長秒露光が必要な星空や天体写真の世界では、三脚は最重要アクセサリー。中西先生はつねに4本の三脚を持参して持ち使い分けています。
そのなかでもっとも軽量なセットが、ジッツオ製のカーボン製三脚(左)に、プロスパイン製の高精度雲台(右)。軽量でコンパクト、T字のレバーを回転させてがっちり固定できるのもお気に入りのポイント。

字のレバーを回転させて固定

中西先生のおすすめチョイス。
プリント用紙&メンテナンスキット

写真用紙・光沢プロ
[プラチナグレード]

星空の写真では、星の輝きを表現するのが難しいものです。とくに明るい星が夜空に輝いている様子は、プリントではなかなか再現してくれません。そこでおすすめなのが『写真用紙・光沢プロ[プラチナグレード]』。その光沢感からくる星の輝きはもちろん、バックの黒の締まりも良好。星空写真のプリントに最適です。

写真用紙プラチナグレード

セルフメンテ3点セット

星空撮影は屋外で行うので、カメラやレンズが汚れます。春先の風に舞うホコリ、夏は夜露、冬は霜……。カメラ機材にとってタフな状況です。そこで撮影が終わったらセルフメンテ3点セットでしっかり機材をケアしましょう。カメラを大事に扱うことは、写真の上達にもつながりますよ。

セルフメンテ3点セット

その他にも、さまざまなコンテンツが満載

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