星景色/作品1

多少月明かりがあったほうが、雰囲気の良い写真になる

「桜並木と星空」そして背景には南アルプスの山々──。三脚やリモートスイッチは必要ですが、それらは昼間の撮影でも使うものですからお持ちの方も多いはず。ぜひカメラを夜空に向けてみてください。
この写真はあえて満月の晩に撮影しています。月がないと地上景色が黒いシルエットになってしまうのですが、月明かりのおかげで桜も山もはっきりと写りました。自動車のライトも悪くありません。

EOS 5D Mark II・EF50mm F1.2L USM・Mモード(F4・30秒)・ISO400
撮影地:山梨県北杜市

星景色/作品2

明るい広角レンズと高ISO感度特性の良いカメラを用意しよう

星景色を撮る場合、月明かりは大いに役に立ちます。満月に近い月は非常に明るく、地上景色がはっきり写りますが、逆に星の輝きは失われてしまいます。どの程度の月齢がよいか、何度も撮影しているうちに好みがわかってくるものです。
この写真は、ほぼ満月の晩に撮影した「蕎麦畑とカシオペヤ座」で、奥には八ヶ岳が写っています。こうした撮影では超広角レンズや広角レンズを用います。手前にもピントを合わせたかったので、少し絞りを効かせています。

EOS 5D Mark II EF24mmF1.4L Ⅱ USM Bモード(F5.6 300秒)・ISO400
撮影地:長野県諏訪郡

星景色/作品3

星景色は「夜の風景写真」。明るいうちにロケハンしておこう

晩秋、唐松林の向こう側から「冬の星座と月」が昇ってきました。唐松の木が良いシルエットになっています。星空の写真は、明るい広角レンズと高ISO感度と高画質を実現したカメラを使うことが基本となります。
月があればそれほどISO感度を上げられないのですが、月がない暗い晩はISO3200や6400をよく使います。また、できれば明るいうちに撮影ポイントをひとまわりしておき、夜のイメージをつかんでおくと良いでしょう。

EOS-1D X・EF24mm F1.4L II USM・Bモード(F2.8・10秒)・ISO1600
撮影地:長野県諏訪郡

ポイントまとめ

近年、「夜の風景写真」ともいえる星景色の人気がとても高まっています。高ISO感度でも優れた画質が得られるデジタルカメラの高性能化の恩恵でしょう。かつてのフイルム時代とは違い、だれにでも星空の撮影を楽しめるようになりました。

1)多少月明かりがあったほうが、雰囲気の良い写真になる

2)明るい広角レンズと高ISO感度特性の良いカメラを用意しよう

3)星景色は「夜の風景写真」。明るいうちにロケハンしておこう

写真・解説 中西昭雄

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