流星/作品1

明るい広角レンズと高ISO感度特性の良いカメラを用意しよう

11月上旬の「おうし座流星群」は、流れ星の出現数こそあまり多くはありませんが、明るくそして光度変化が激しいものが多く、とても印象的な流れ方をします。この写真の流星は、発光点、消滅点ともに画面の外になってしまったのが残念!
流星を捉えるには、明るい広角レンズと高ISO感度でも画質の良いカメラを使い、ひたすらシャッターを切ることです。連写モードにして、リモートスイッチをロックするだけ。あとは放置すればOKです。

EOS 6D・EF24mmF1.4L Ⅱ USM・Mモード(F2.8・13秒)・ISO6400・ソフトフィルター使用
撮影地:長野県北安曇郡

流星/作品2

光害のない、夜空の暗い場所へ撮影に出かけよう

8月12日頃に極大を迎える「ペルセウス座流星群」は、天文ファンにとっては夏の風物詩となっています。寒くない時期のために、流星を撮影するには最高の流星群でしょう。
ペルセウス座流星群は出現数が多いため、多数の流星写真が得られたら、放射点(流星が飛んでくる方向)がわかる写真に仕上げてみたくなります。この写真は赤道儀を使用して追尾を行い、連写した写真から流星の写ったカットを合成しています。

EOS-1D X・EF24mm F1.4L II USM・Mモード(F2.8・30秒)・ISO3200・ソフトフィルター使用・赤道儀使用
撮影地:長野県諏訪郡

流星/作品3

連写で撮り続け、画面に明るい流れ星が出現するのを待とう

12月14日頃に極大を迎える「ふたご座流星群」は、ペルセウス座流星群と並んで出現数の多い流星群です。寒さの厳しい季節ですから防寒は万全に。この写真も連写した多数の写真のなかから流星の写ったカットを選び出して合成していますが、赤道儀は使わず、手間をかけて星の位置を合わせながら合成作業しています。
いずれの写真でも、〈明るい広角レンズ+高ISO感度設定のカメラ+連写〉という撮影方法で、あとは画面内に流星が飛ぶのを待つだけです。

EOS 6D・EF24mm F1.4L USM・Mモード(F2.8・15秒)・ISO3200
撮影地:ミャンマー・バガン

ポイントまとめ

たまにしか現れない流れ星を撮るチャンスは流星群の極大夜。とくに8月のペルセウス座流星群と12月のふたご座流星群の極大夜は、1年のうちでも流れ星を撮影する最大のチャンス。1時間あたり50~100個の流れ星が見られることもあります。

1)明るい広角レンズと高ISO感度特性の良いカメラを用意しよう

2)光害のない、夜空の暗い場所へ撮影に出かけよう

3)連写で撮り続け、画面に明るい流れ星が出現するのを待とう

写真・解説 中西昭雄


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