都市星景/作品1

PowerShot Gシリーズの「星空モード」を使おう

「レインボーブリッジと日周運動」。このように美しい都市夜景とともに星空を写すのは、あまりにも明るさが違うために不可能とされてきました。ところがPowerShot Gシリーズの「星空モード」を用い、記録時間を設定すれば、いとも簡単に実現してしまうのです。短時間の露光を繰り返し、カメラ内部で合成処理を行ってくれるため、撮影者は後処理のことを考える必要はありません。よく晴れた晩に、夜景撮影の要領で撮影してみましょう。

PowerShot G7 X・フルサイズ換算24mm・星空モード(F10・30秒)・ISO125 ※記録時間1時間
撮影地:東京都港区

都市星景/作品2

連続的に数十分から1時間以上、撮影を続けよう

「東京駅と夏の大三角」。都市夜景とともに星の軌跡を写す場合、夜空にはできるだけ明るく目立つ星座や星の並びになる時刻を選んで撮影しましょう。東京駅前で撮影したこの写真は、上空には3つの1等星で形作られる「夏の大三角」が写っています。流星の撮影と同じように、短時間露光+連続撮影で数十分~数時間撮影し、後で自動合成機能のあるソフトウエアを用いて比較明合成を行います(PowerShotGシリーズ「星空モード」は、この作業をカメラが自動で行ってくれるので便利なのです)。

EOS 5Ds・EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM・Mモード(F5.6・8秒)・ISO200 ※記録時間70分 ※ソフトウエアを用いて比較明合成
撮影地:東京都千代田区

都市星景/作品3

超広角レンズは周辺部まで解像力の高いものがお勧め!

煌びやかな大都会の夜景はもちろん、「工場地帯の夜景と星」にも、また独特の美しさを感じます。現代の工場はクリーン化が進んだおかげで排煙が非常に少なく、都市夜景と同にように星の軌跡を写すことができるようになりました。
こうした撮影では20mm前後の超広角レンズが使いやすいでしょう。星空や流星の撮影とは違って、特別に明るい必要はありません。しかし、画面の周辺部まで解像力があり、周辺光量落ちの少ないレンズが適しています。

EOS 6D・EF16-35mm F4L IS USM・Mモード(F5.6・10秒)・ISO200 ※記録時間70分 ※ソフトウエアを用いて比較明合成
撮影地:神奈川県川崎市

ポイントまとめ

かつて、夜空が非常に明るい都会では、星の写真は写せないとされてきました。しかし今日のデジタルカメラやソフトウエアを使用すれば、明るさが違いすぎる都市夜景と星の軌跡を同時に表現することも可能になりました。カメラによっては後処理も不要の気軽さで楽しめます。

1)PowerShot Gシリーズの「星空モード」を使おう

2)連続的に数十分から1時間以上、撮影を続けよう

3)超広角レンズは周辺部まで解像力の高いものがお勧め!

写真・解説 中西昭雄

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