星座/作品1

ソフトフィルターを使って明るい星をきれいににじませて撮ろう

春を代表する星の並びは、何と言っても「北斗七星」でしょう。7つの星がひしゃくの形に並んだ姿を北の空高い位置に見ることができます。しかし、北斗七星は星座ではありません。おおぐま座という星座の一部なのです。
北斗七星をほどよく画面に収めるには、35mm~50mmのレンズがお勧めですが、おおぐま座全景を撮るなら、24mm~28mmの広角レンズがよいでしょう。また、ソフトフィルターを使えば明るい星がきれいににじんで大きく写るため、星の並びがよくわかる写真に仕上がります。

EOS 5D Mark II・EF35mm F1.4L USM・Bモード(F2.8・120秒)・ISO800・ソフトフィルター使用・赤道儀使用
撮影地:長野県諏訪郡

星座/作品2

光害のない、夜空の暗い場所へ撮影に出かけよう

夏を代表する星の並びは、はくちょう座の「デネブ」、こと座の「ベガ」、そしてわし座の「アルタイル」という3つの1等星からできる「夏の大三角」でしょう。夏の大三角はとてもよく目立つうえに、その中には天の川が流れていますので、ぜひ撮影したい対象です。天の川がはっきり見えるような、光害のない場所に出かけて撮影しましょう。また、夏の大三角をほどよく画面に収めるには、24mm前後の広角レンズがお勧めです。

EOS 5Ds・EF24mm F1.4L II USM・Bモード(F4・180秒)・ISO1600・ソフトフィルター使用・赤道儀使用
撮影地:長野県諏訪郡

星座/作品3

星座撮影には 24〜35mmくらいの広角レンズがお勧め

天体にはあまり詳しくない方でも、オリオン座はご存知だと思います。1等星が2つと2等星が主体のとても明るくわかりやすい星座です。そしてオリオン座の「ベテルギウス」、こいぬ座の「プロキオン」、おおいぬ座の「シリウス」による「冬の大三角」もまたよく目立ちます。
星座写真では24mm~35mmくらいのレンズが活躍します。また天体を追尾する装置・赤道儀があると、ISO感度を下げ、少し絞って撮影できるため、より高画質が得られます。

EOS 5D Mark II・EF24mm F1.4L II USM・Bモード(F2.8・180秒)・ISO800・ソフトフィルター使用・赤道儀使用
撮影地:長野県諏訪郡

ポイントまとめ

星座は全天で88座あります。そのうち日本の本州では、60座近くを完全な形で見ることができます。これらを単純に覚えようと思ってもなかなか覚えられないのですが、撮影しながらだと、不思議と覚えることができます。ぜひとも全星座の制覇を目標に撮影しましょう。

1)ソフトフィルターを使って明るい星をきれいににじませて撮ろう

2)光害のない、夜空の暗い場所へ撮影に出かけよう

3)星座撮影には 24〜35mmくらいの広角レンズがお勧め

写真・解説 中西昭雄

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