オーロラ/作品1

フィッシュアイレンズや超広角レンズを用意しよう

オーロラオーバルと呼ばれるオーロラの出やすい地域では、意外にもオーロラはほぼ毎晩のように出現します。しかし、この「ロッジとオーロラ」のように、ぼんやりしたおとなしいオーロラしか出ない晩が多く、「ブレークアップ」と呼ばれる明るく激しいオーロラが見られたらラッキーです。
おとなしいオーロラの場合、超広角レンズを用いて建物や特徴的な景色と一緒に写すのがお勧め。絞りは開放もしくは1段程度絞り、ISO感度を上げて撮影します。

EOS 5D Mark III・EF16-35mm F2.8L II USM・Mモード(F3.2・13秒)・ISO3200
撮影地:米国・アラスカ州

オーロラ/作品2

多少の月明かりはOK、晴れの日をねらい滞在は長めに

これが「ブレークアップ」と呼ばれる現象。日本語では「オーロラ爆発」と訳されます。夜空一面を明るいオーロラが覆いつくし、形や色が激しく変化するためまばたきするのも惜しく感じられるほどの見事な眺めです。それまで設定していた露出では露出オーバーになるので要注意です。ブレークアップは数日に1回程度しか現われず、とにかく晴れないと撮影できませんし、とても明るいので月明かりはあまり気にしないで大丈夫。またいつ出現するか分からないため、現地での滞在は長めにしたいところです。

EOS 5D Mark III・EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM・Mモード(F4・10秒)・ISO3200
撮影地:米国・アラスカ州

オーロラ/作品3

撮影画像はすぐチェック、露出調整を忘れずに!

もしブレークアップに遭遇したら、あわてずにそれまでより露出を少なく調整をしましょう。激しく動く「カーテン状オーロラ」の眺めに圧倒されていると、露出オーバーな作品を量産してしまいます。ブレークアップしたオーロラの動きは早いため、露出時間はできるだけ切り詰めたいところです。
また、見応えのある時間は数分~十数分間程度しかありません。夢中でシャッターを切りたいところですが、冷静に液晶モニタで画像チェックしてください。

EOS 5D Mark III EF8-15mmF4L フィッシュアイUSM Mモード(F4・5秒)・ISO3200
撮影地:米国・アラスカ州

ポイントまとめ

大人しいオーロラでも、激しいブレークアップでも、晴れないことには撮影できません。現地には最低4日、できれば1週間くらいは滞在したいものです。そしてぜひブレークアップを見て撮影してください。一生の思い出になること間違いなしです。

1)フィッシュアイレンズや超広角レンズを用意しよう

2)多少の月明かりはOK、晴れの日をねらい滞在は長めに

3)撮影画像はすぐチェック、露出調整を忘れずに!

写真・解説 中西昭雄

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