
陰影だけをシンプルに表現してみる
スポットライトのように床を照らす光。そのまわりを取り囲む影を多く取り入れ「陰影」をテーマに撮影しています。光と影、そのどちらを最初にイメージするかで写真の印象が左右されます。
EOS 6D・EF24-70mm F4L IS USM・1/500・F11・-1/3補正・ISO320・WB太陽光・撮影:種清豊

影の落ちる時間帯による変化に注目して撮影する
銭湯のペンキ絵に落ちる影。日中の特定の角度から入る日差しでないと、このようにくっきりと窓枠の模様がシルエットとして浮かび上がりません。光の強さはもちろん、時間帯や季節によって影の様子は異なります。同じ場所でも、その時によって異なる表情を見せる影をねらってみましょう。
EOS 7D・EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM・1/100・F7.1・-2/3補正・ISO100・WBオート・撮影:種清豊

影そのものの形の面白さを観察して「発見」する
揺らめいているような不思議な影の形がたいへんフォトジェニックでした。よく撮影に訪れる場所ですが、このとき偶然見つけることができました。どんな被写体にも言えることですが、光と影の関係を撮影時に意識することで、思わぬ発見があります。
EOS Kiss X7i・EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM・1/200・F10・-1補正・ISO100 ・WBオート・撮影:種清豊
ポイントまとめ
影は、ものの形や様子を比喩的に伝えるメッセージ性の強い被写体です。どこにでもある被写体だからこそ、見逃さないように心がけます。こうあるべきという概念に捉われず、自由な発想で撮影してみましょう。
1)陰影だけをシンプルに表現してみる
2)影の落ちる時間帯による変化に注目して撮影する
3)影そのものの形の面白さを観察して「発見」する
写真・解説 種清豊