枝垂れ桜作品1

見上げるアングルで撮影するなら背景は青空に

さくらのなかでも可憐な姿が魅力的な「枝垂れ桜」。長く垂れ下がった枝いっぱいに咲いた花が美しいのですが、撮り方はいろいろ。まずは見上げるアングルから。見上げれば空が背景になるため、青空であることがベストです。曇り空では、さくらが映えません。また、空が背景となるため、写真が暗くならないように、プラスの露出補正が基本です。

EOS 5D Mark III・EF24-105mm F4L IS USM・1/30・F13・+1 2/3補正・ISO100・WB太陽光・撮影:工藤智道

枝垂れ桜作品2

望遠レンズで「前ボケ」「あとボケ」を生かして撮る

地面近くまで垂れ下がったような枝を見つけたら、いくつかある枝の中から、花の咲き具合がきれいな部分を選びます。200mm前後の望遠レンズで、手前の枝や背後の枝をぼかすことで、柔らかな雰囲気の写真を撮ることができます。

EOS 5D Mark III・EF70-200mm F2.8L IS II USM・1/500・F4・+1/3補正・ISO200・WB太陽光・撮影:工藤智道

枝垂れ桜作品3

広角レンズで花に近づいて接写して迫力を出す

枝垂れ桜に近づいて撮影できるような状況であれば、広角レンズを使って接写してみましょう。花の接写というとマクロレンズで撮ることが多いのですが、枝垂れ桜は比較的大きな木なので、広い範囲が撮影できる広角レンズで接写すると迫力が出せます。

EOS 7D・EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM・1/200・F5.6・+1/3補正・ISO100・WB太陽光・撮影:工藤智道

ポイントまとめ

枝ぶりが特徴的な「枝垂れ桜」。色や形もさまざまですが、ソメイヨシノとは違って、地面へ向かって垂れ下がっている枝ぶりを生かして、可憐な咲き姿を捉えるのもひとつの方法。花の咲き具合をよく見て、レンズの特性を生かし、ボケをあしらうなどの工夫をしてみましょう。

1)見上げるアングルで撮影するなら背景は青空に

2)望遠レンズで「前ボケ」「あとボケ」を生かして撮る

3)広角レンズで花に近づいて接写して迫力を出す

写真・解説 工藤智道

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