桜並木作品1

画面の隅々まで桜でいっぱいにする構図で撮ろう

桜並木を撮るときは、画面を満開の桜で覆い尽くす構図にすると、いっぱい咲いている雰囲気に。また、桜が舞い散る様子も桜並木のよさです。散る花びらは暗い部分(ここでは幹)に重なったとき、くっきり目立ちます。花びらを止めるにはシャッター速度を速く、花びらをぶらすには遅くして撮ります。作者は、理想的な散り方になるまで3日間も通い詰めたそうです。理想的なイメージにこだわる粘り強さは、撮影テクニックよりも重要です。

「桜散る 桜散る」spacetime_travelerさん
撮影データ:EOS 50D・EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS・絞り優先AE(F11・1/500秒)・ISO400

桜並木作品2

無駄な空間を作らないように前ボケを活用して撮ろう

よく晴れた日、土手に咲く桜並木と菜の花の情景。レンズのそばにある菜の花を前ボケとして画面の中に散らし、春らしさを増幅させています。右側の空の部分に入れた黄色い前ボケが、空間をうまく埋めてくれています。このような情景を撮るときは、背景の青空をすっきりと写すことがポイント。そのためには光の方向に注意します。コツは「順光」でとらえること。「逆光」や「半逆光」では空が白っぽくなってしまうのです。

「春の競演」クロちゃんさん
撮影データ:EOS 5D Mark III・EF70-200mm F2.8L IS II USM・F5・1/320秒・ISO100

桜並木作品3

カメラを傾けるときは意図が伝わる思い切った角度に!

桜並木を歩く親子の姿を入れた作品。カラーフィルターを試された成果でしょうか。全体が桜色のトーンに彩られて白日夢のような情景に。カメラを思い切って傾けたので、手前の菜の花が大きく配置され奥行き感まで表現されました。カメラを傾けるとき、中途半端な傾け方では「水平が傾いてしまった写真」になってしまうので要注意。しっかり傾けることで、意図的に傾けた「表現」の伝わる写真になるでしょう。

「帰り道」じゅんさん
撮影データ:EOS 5D Mark III・F5.6・1/80秒・+2補正・ISO125

ポイントまとめ

多くの見物客でにぎわう桜並木。自然風景として撮る場合は、人物や人工物が入らないようにフレーミングします。中途半端に人物が入ってしまうのがいちばん残念。人が少ない早朝や夕暮れの時間帯に出かけてみるとよいでしょう。

1)画面の隅々まで桜でいっぱいにする構図で撮ろう

2)無駄な空間を作らないように前ボケを活用して撮ろう

3)カメラを傾けるときは意図が伝わる思い切った角度に!

解説 斎藤裕史

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