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夕日とからめる場合、太陽の位置が一定になるよう自分が動く
ビルが建ち並ぶ都会では夕日と列車をからめて撮りにくいものですが、「ゆりかもめ」は高架を走っているため、比較的簡単に夕日と一緒に撮影できます。日没前の太陽はどんどん沈んでいきますので、自分が後ろへ下がるか高いところに移動するなどして、太陽の高さが変わらないよう保ちます。その状態で列車が来れば、太陽と窓を重ねた作例のような写真も撮影可能でしょう。
EOS-1Ds Mark III・EF300mm F4L IS USM・EXTENDER EF1.4×III・1/4000・F6.3・ISO200・WB太陽光・撮影:山﨑友也

背景に空を入れず、ビルの高さを強調する
ビルとビルの隙間を縫うようにして走る「ゆりかもめ」。近代的なビル群を背景に都会のソリッド感を出すため、ホワイトバランスを「白熱電球」にして撮影してみました。ビルの高さを強調するには、背景はビルだけにして空を入れない構図にするほうがよいでしょう。また、列車が背景に埋もれないよう、先頭車両の窓にハイライトとなる反射を入れるなどの工夫も必要です。
EOS 5Ds R・EF24-70mm F2.8L II USM・1/320・F11・ISO400・WB白熱電球・撮影:山﨑友也

夜空を黒く写すにはホワイトバランスは「白色蛍光灯」で
都内には展望フロアを設けたビルがたくさんあります。そこから街並みと「ゆりかもめ」を一緒に撮影してもよいでしょう。夜にはビルや窓に明かりが灯り、ドラマチックな写真にすることができるはずです。しかし都会の空は街明かりを受けて、ホワイトバランス「太陽光」で撮ると黒く写りません。空を黒くしたいのであれば、ホワイトバランスは「白色蛍光灯」に設定しましょう。
EOS 6D・EF70-200mm F2.8L IS II USM・1/30・F2.8・ISO6400・WB白色蛍光灯・撮影:山﨑友也
ポイントまとめ
都会を高架の専用軌道で走る「ゆりかもめ」。夕日やビル群など、その特徴を活かした撮影を楽しみましょう。夜景を撮る場合、ホワイトバランスは「白色蛍光灯」がおすすめです。
1)夕日とからめる場合、太陽の位置が一定になるよう自分が動く
2)背景に空を入れず、ビルの高さを強調する
3)夜空を黒く写すにはホワイトバランスは「白色蛍光灯」で
写真・解説 山﨑友也