SL(蒸気機関車)作品1

SLが力を必要とする場所(駅や登り坂)で撮影する

SLを撮影するときにもっとも気をつけなくてはならないこと、それは「煙を吐いているかどうか」です。煙を吐いていないと、ディーゼル機関車と変わらなくなってしまいます。機関車が力を出すときにもうもうと煙を吐きますので、駅を発車するところや登り坂でねらってみるとよいでしょう。

EOS-1Ds Mark III・EF300mm F4L IS USM・EXTENDER EF1.4×III・1/200・F6.3・ISO400・WB太陽光・撮影:山﨑友也

SL(蒸気機関車)作品2

煙が見えやすい気温の低い時期や時間帯をねらう

SLの編成写真を撮る場合に陥りやすいミスが、煙をフレームアウト(画面の外に出て切れること)させてしまうことです。線路に近づきすぎたり望遠でねらいすぎたりすると、煙が画面からはみ出てしまいます。まずは線路との距離をしっかりと保ち、中望遠クラスのレンズで撮影してみましょう。また、黒い機関車が画面の大部分を占めるので、自動露出で撮る場合にはマイナスの露出補正をしないと露出オーバーになってしまいます。

EOS-1D Mark Ⅳ・EF70-200mm F2.8L IS II USM・1/500・F5.6・ISO200・WB太陽光・撮影:山﨑友也

SL(蒸気機関車)作品3

マイナスの露出補正によって機関車を黒く写す

SLの煙は夏よりも冬がおすすめです。冬は気温が低いため見えやすいからです。寒さ対策をしっかりとして撮影に挑みましょう。また冬の時期ならではの風物を画面に取り入れると、季節感も加わります。作例では、オホーツク海の流氷とからめて、冬の北海道を走るSLを表現してみました。

EOS-1D Mark Ⅳ・EF16-35mm F2.8L II USM・1/800・F5.6・ISO200・WB太陽光・撮影:山﨑友也

ポイントまとめ

SLは煙を吐いているところを撮ることがポイントです。気温の高い夏はなるべく避け、駅の発車や登り坂でねらうと「爆煙」が期待できるでしょう。被写体が黒いので、自動露出で撮る場合はマイナスの露出補正も必要です。

1)SLが力を必要とする場所(駅や登り坂)で撮影する

2)煙が見えやすい気温の低い時期や時間帯をねらう

3)マイナスの露出補正によって機関車を黒く写す

写真・解説 山﨑友也

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