線路作品1

望遠+接近+絞り開放で前ボケを活かしてみよう

線路脇にたくさんのススキを見つけました。そこでススキを前ボケにして、肌色のベール越しに線路をのぞくイメージで撮影しました。このような「前ボケ」を入れた撮影では、望遠レンズを使ってなるべく前ボケとなるものに近寄り、開放あたりのF値で撮影することです。また秋らしさを演出するには、ホワイトバランスを「日陰」に設定するとよいでしょう。

EOS 7D Mark II・EF70-200mm F2.8L IS II USM・1/2000・F4.5・ISO200・WB日陰・撮影:山﨑友也

線路作品2

仕上がりをイメージして撮影時にできることはやる

踏切の明かりに照らされた2本の線路。線路が闇に消えていくような神秘的イメージで表現するには、明暗差をつけるため事前にピクチャースタイルの詳細設定で、「コントラスト」を最大の「+4」に設定しておきましょう。 「撮影後に加工してみたらたまたまカッコよくなった」ではなく、あらかじめ仕上がりのイメージを持って撮影しないと写真は上手くなりません。 また、作例は踏切脇から安全に撮影したものです。秀作を求めるがあまり線路には絶対に立ち入らないようお願いいたします。

EOS 7D MarkⅡ・EF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USM・1/8・F8・ISO400・WB太陽光・撮影:山﨑友也

線路作品3

車内からスローシャッターで臨場感を表現する

第三セクターの多くの気動車は、最後尾の窓まで近寄れるので、走っている列車から流れ去る車窓とともに線路を撮ることが可能です。その場合シャッター速度を遅めに設定すれば、背景が流れて臨場感あふれる写真に仕上がります。ただし車内は揺れるので、その分、手ブレする確率も増してきます。何枚も何十枚も撮影して渾身の一枚をものにしましょう。 作例のようにトンネルを利用するのも効果的です。撮影モードはシャッター速度を自由に決められる〈Tv〉がお勧めです。

EOS 7D・EF16-35mm F2.8L II USM・1/15・F2.8・ISO200・WB太陽光・撮影:山﨑友也

ポイントまとめ

何気なく伸びる2本の線路も、撮り方次第で旅情あふれる被写体に様変わりします。光や動きを利用するとよいでしょう。ただし踏切以外での線路の横断は絶対に慎んでください。

1)望遠+接近+絞り開放で前ボケを活かしてみよう

2)仕上がりをイメージして撮影時にできることはやる

3)車内からスローシャッターで臨場感を表現する

写真・解説 山﨑友也

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