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背景を「その季節らしい色」で飾って雰囲気を出そう
季節ごとのご挨拶、シーズングリーティングにぴったりの写真を撮るときは、その季節に合ったキーカラーを使うといいでしょう。クリスマスといえば、やはり赤。そこで背景には、クリスマス模様の真っ赤な布を使っています。ツリーに使うオーナメントを手前にぼかして入れていますが、大きくぼかすために、別のテーブルをカメラの近くに置いて撮影しています。そうすると前ボケの柔らかな写真になります。
撮影データ:EOS-1D X Mark II・EF70-200mm F2.8L IS II USM(焦点距離:130mm)・F2.8・1/80秒・ISO800

雪と犬を撮るときは順光&プラスの露出補正にしよう
冬らしさといったら、やっぱり雪景色。雪山とバーニーズマウンテンドッグをいっしょに撮りました。雪山と青空をくっきりと写すには、順光で撮影します。この犬は目元が黒いので、目に光が差し込む角度を考えて撮影することが大事です。
また犬は黒くても、雪の面積が多いと写真が暗くなることがあります。暗いと感じたら、白飛びしない程度までプラス側に露出補正するといいでしょう。
撮影データ:EOS Kiss M・EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM(焦点距離:24mm)・F4・1/3200秒・ISO200

秋色を撮るにはホワイトバランス「日陰」か「曇り」に
秋らしい写真にするなら、黄金色の世界で画面をいっぱいにするといいでしょう。イチョウの並木道で撮るときのコツは、ホワイトバランスを「日陰」や「曇り」に設定すること。そのままオートで撮ってしまうと、緑や青みがかった写真になりやすく、黄金色らしさが出にくくなります。また、ローアングルで撮影することによって、手前に落ちているイチョウの葉が大きくぼけて、足下の枯れてしまったイチョウの葉を隠してくれます。
撮影データ:EOS R・EF70-200mm F2.8L IS III USM(焦点距離:102mm)・F2.8・1/30秒・ISO800
ポイントまとめ
犬の撮影は、基本的にローアングルがおすすめです。汚れても構わない服装で、地面に腹ばいになって撮ると、犬の目線で撮影することができます。あるいは、バリアングル液晶モニターを活用してもいいでしょう。
1)背景を「その季節らしい色」で飾って雰囲気を出そう
2)雪と犬を撮るときは順光&プラスの露出補正にしよう
3)秋色を撮るにはホワイトバランス「日陰」か「曇り」に
写真・解説 中村陽子