風景+犬/作品1

アップではなく引いて撮ることで情景を伝えてみよう

美しい菜の花畑で大型犬のエアデールテリア。私が日々こだわって撮影しているのは、かわいい犬の顔を大きく写すだけでなく、美しい景色の中で撮るならば、その場の雰囲気が伝わるような作品です。大型犬のエアデールテリアを風景の中で小さめのバランスで撮影することで、花畑の印象が広々とダイナミックに見えるようになります。

撮影データ: EOS-1D X・EF70-200mm F2.8L IS II USM・EXTENDER EF1.4×III・F5・1/800・ISO1000・WBオート

風景+犬/作品2

犬を支えてくれる人の手助けを借りるのもテクニック

花の間から顔をのぞかせるトイプードル。犬の手前に、前ボケの花を入れたのがポイントです。犬の背丈の高さでは埋もれてしまうので、人が下から犬を抱えて撮影しています。人の姿が入らないようにするため、撮影者がちょうどよい場所を探すように動きましょう。犬を支えてくれている人にも高さの指示を行うことで、完成度を高めることができます。

撮影データ: EOS-1D X・EF70-200mm F2.8L IS II USM・EXTENDER EF1.4×III・F4・1/320・ISO500・WBマニュアル

風景+犬/作品3

風景を楽しんでいる犬の気持ちになって撮ってみよう

広々とした草原をゆっくりと歩くトイプードル。「あっ! 犬がいたのだ」と、あとで気づくくらい犬を小さく撮影しています。小さくても主役が犬だとわかるように、ちょうど構図の中央に犬を配置して撮影しています。犬をここまで小さくした理由は、犬自身がこの草原の広がりと穏やかな空の下を楽しんいるように感じたからです。

撮影データ: EOS-1D X・EF70-200mm F2.8L IS II USM・F2.8・1/1600秒・ISO200・WBオート

ポイントまとめ

景色がきれいな場所に来たなら、その雰囲気がわかるような写真を撮ってみましょう。カメラの背面液晶はかなり小さいので、ペットをもっと大きく写したいと思ってしまいがちです。でも、ペットを小さく写した方が景色の雄大さが表現できる場合もありますよ。

1)アップではなく引いて撮ることで情景を伝えてみよう

2)犬を支えてくれる人の手助けを借りるのもテクニック

3)風景を楽しんでいる犬の気持ちになって撮ってみよう

写真・解説 中村陽子

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