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イルミネーションと撮るときは背景の整理がポイント
気品ある容姿と動きから「動く宝石」と言われるヨークシャーテリア。カラフルに光るイルミネーションといっしょに撮ってみましょう。背景は中途半端に何かが写ってしまうよりは、真っ黒にしてしまったほうが、すっきりときれいに仕上がります。撮る側が動いてバランスのよい背景を探しましょう。
撮影データ: EOS-1D X・EF70-200mm F2.8L IS II USM・F2.8・1/500・ISO3200・+1/3補正・WBマニュアル

背景を玉ボケにするには望遠レンズを使ってみよう
大きな耳が特徴の世界最小の犬、チワワ。かなり強めの逆光なので露出補正を+1 1/3と強めに設定してスピードライト(ストロボ)を発光しています。顔を明るく背景の水の色もきれいな水色を出すことができました。
背景には、水のきらめきを玉ボケで表現しました。望遠側の200mmを使って大きくぼかして撮影することで、まるで昼間に輝くイルミネーションのように写すことができました。
撮影データ: EOS-1D X・EF70-200mm F2.8L IS II USM・F3.2・1/1600・ISO3200・+1 1/3補正・WBマニュアル

撮影用LEDライトを使って照明してみよう
街の灯りと一緒にノーフォークテリアを撮影しました。日没からかなり時間が経っていたので、あたりはすでに真っ暗。暗闇で犬にスピードライトを使うと不自然な色に目が光ってしまうので、この写真では撮影用のLEDライトを使って顔を照らしています。LEDライトを使う場合、光の当て方が重要です。光を狭めてできるだけ足下に光が当たらないように工夫することで、犬が暗闇でスポットライトを浴びているように仕上げることができます。三脚の使用をおすすめします。
撮影データ: EOS-1D X・EF70-200mm F2.8L IS II USM・F2.8・1/125・ISO200・WBマニュアル
ポイントまとめ
ペットをそのまま撮ってもかわいいですが、背景や前景に丸ボケを入れるとペットがさらにキラキラ輝いて見えます。絞りを開けて撮影することで小さな光源が大きくかわいい丸ボケとなります。また望遠側で撮影するとより背景のボケが大きく写ります。被写体と背景のバランスを考えて完成度を高めましょう。
1)イルミネーションと撮るときは背景の整理がポイント
2)背景を玉ボケにするには望遠レンズを使ってみよう
3)撮影用LEDライトを使って照明してみよう
写真・解説 中村陽子