工場夜景/作品1

機械だけでなく煙や光跡などの脇役を入れよう

機械の音だけが響く夜の工場街。行き止まりの道に車がやってきたので、そのライトを長時間露光で光跡として写し込みました。夜勤の人の通勤や配送など夜でも案外交通量があるので、光跡を工場の脇役として構図に入れると引き立ちます。危ないので三脚を立てるのは、道路の端か歩道が鉄則です。

EOS 5D Mark IV・EF16-35mm F4L IS USM(焦点距離32mm)・絞り優先AE(F11・20秒)・ISO100・WBクリックホワイトバランス・三脚使用・撮影:川北茂貴
撮影地:神奈川県川崎市川崎区

工場夜景/作品2

非日常感の演出はWBの設定やHDR合成がカギ

高架道路の歩道から港のタンク群を見下ろします。遠くには構図のアクセントとして、煙突から立ち上る煙を入れました。ここは本州でもっとも北に位置する工業地帯。夜景は大都会だけで撮れるものではありません。むしろ工場夜景は、地方のほうが被写体に事欠きません。夜になればどこででも夜景は撮れるのです。

EOS 5Ds R・EF24-70mm F4L IS USM(焦点距離53mm)・絞り優先AE(F11・20秒)・+2補正・ISO1000・WB白色蛍光灯・三脚使用・撮影:川北茂貴
撮影地:青森県八戸市

工場夜景/作品3

まだまだ無名の被写体も多いので自分の足で探そう

カメラの「HDR合成機能」を使って、ギトギトした感じで工場の機械類を表現しました。非日常感がいっぱいの工場夜景では、案外このような表現も楽しいものです。カメラにこの機能がなくても、キヤノンのカメラに同梱されているソフト「DPP(Digital Photo Professional)」を使えば同様に楽しめます。

EOS 5D Mark IV・EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM(焦点距離100mm)・絞り優先AE(F11・2秒)・-3補正・ISO800・WB白色蛍光灯・HDR合成(油彩調)・三脚使用・撮影:川北茂貴
撮影地:三重県四日市市

ポイントまとめ

製鉄所や石油化学工場、それに製紙工場なら、一晩中休みなく稼働しているので、朝まで撮影が可能です。また都会だけでなく、地方にも被写体が多いのが工場夜景の特徴。ホワイトバランスを変えたり、HDR合成を行ったりして、非日常感あふれる世界を写し撮ってください。

1)機械だけでなく煙や光跡などの脇役を入れよう

2)非日常感の演出はWBの設定やHDR合成がカギ

3)まだまだ無名の被写体も多いので自分の足で探そう

写真・解説 川北茂貴

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