落ち葉/作品1

落ち葉と同じ目線から「主役」を中心に撮ろう

逆光で輝く落ち葉を見つけました。落ち葉の立体感を出したかったので、寝そべってカメラを地面まで下げました。いくつかある落ち葉のなかから「主役」を決めて撮るようにします。望遠ズームレンズの望遠側で、絞り値を小さくすると背景が大きくぼけて、落ち葉の存在感が出せます。

EOS 5D Mark III・EF70-200mm F2.8L IS II USM(焦点距離200mm)・絞り優先AE(F2.8・1/3200)・-1 2/3補正・ISO400・WB太陽光・撮影:山本学
撮影地:京都市上京区 京都御苑

落ち葉/作品2

落ち葉の広がりを広角〜標準レンズでワイドに撮ろう

森で落ち葉の絨毯を見つけました。こうした場面を活かすには、撮影位置を低くし、広角〜標準レンズを使って広がりを表現します。太い幹の位置を画面の真ん中に配置してしまうと、広がり感が打ち消されてしまうので構図には注意しましょう。

EOS-1Ds Mark II・EF16-35mm F2.8L USM(焦点距離20mm)絞り優先AE(F8・1/10)・-2/3補正・ISO100・WB日陰・撮影:山本学
撮影地:大阪府豊中市 服部緑地公園

落ち葉/作品3

冷たさを表現するには絞ってシャープな描写にしよう

冷え込んだ晩秋、早朝の足元は霜でびっしりと覆われます。そのなかにも美しさはあります。冷たさを表現するには絞りを絞ることで、霜の描写をきっちりと出すことです。光が入った表現もよいですが、霜自体が溶けていくのが早いので撮影は手早く行う必要があります。この写真のホワイトバランス(WB)は「日陰」ですが、「白色蛍光灯」などにすると青さが増し、寒さや冷たさを感じさせる写真になります。

EOS 5Ds R・EF70-200mm F2.8L IS II USM(焦点距離200mm)絞り優先AE(F11・1/13)・-2/3補正・ISO200・WB日陰・撮影:山本学
撮影地:長野県 戸隠 鏡池

ポイントまとめ

晩秋から初冬にかけて木枯らしと共に去って行く落葉。その最後の美しい所を撮ってみよう。葉っぱだけ撮影するのではなく、どんな環境で葉っぱはいるのか? ということ、周囲を入れて構図にするとよい。ハイアングルにローアングルといろいろとありますが、レジャーシートをカメラバックに入れておくとローアングルを躊躇なく撮影できます。

1)落ち葉と同じ目線から「主役」を中心に撮ろう

2)落ち葉の広がりを広角〜標準レンズでワイドに撮ろう

3)冷たさを表現するには絞ってシャープな描写にしよう

写真・解説 山本学

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