寺社仏閣と紅葉/作品1

赤や黄の色のバランスを試して、あとで選べるようにしよう

社寺に参詣するために作られた参道で、赤や黄に染まる紅葉が目を引きました。黄や赤の枝が参道を覆うように垂れ下がり、美しさを競い合っていました。撮影時は赤と黄の割合半々にしたり、赤や黄を多くしたりとフレーミングを変えて撮影しました。異なるフレーミングで撮っておくことによって、あとで感じたイメージにぴったり合った一枚を選べるようにしておきましょう。

EOS 6D・EF70-200mm F2.8L IS II USM(焦点距離135mm)・絞り優先AE(F11・1/30)・-1補正・ISO400・WB太陽光・手持ち撮影・撮影:山本学
撮影地:和歌山県 高野山 金剛峰寺

寺社仏閣と紅葉/作品2

縦位置の構図で高低差や場面の奥行き感を出してみよう

山門から境内へと続く道の両側に目をやると、手入れの行き届いた庭や木立がありました。縦位置で階段の奥行き感を出して、高低差を表現してみましょう。苔むした石と紅葉の鮮やかさが美しい対比となりました。

EOS-1Ds Mark III・EF24-105mm F4L IS USM (焦点距離92mm)・絞り優先AE(F16・0.4秒)・-2/3補正・ISO200・WB太陽光・撮影:山本学
撮影地:京都府南丹市 龍穏寺

寺社仏閣と紅葉/作品3

手持ち撮影が基本。手ぶれに注意して高ISO感度で撮ろう

絞り値を小さくして、ピント位置を手前の黄葉や多宝塔に合わせてりして、前ボケや後ろボケをコントロールしてみました。作品は華やかさと奥行き感が出る前ボケを選んだ。

EOS 6D・EF70-200mm F4L IS USM(焦点距離135mm)・絞り優先AE(F4・1/200)・-1補正・ISO400・WB日陰・手持ち撮影・撮影:山本学
撮影地:京都市左京区 永観堂

ポイントまとめ

「三脚禁止」の場所が多いので、神社仏閣では「手持ち撮影」が基本となります。まずはレンズの横についている「手ブレ補正機構」(IS)のスイッチが〈ON〉になっているかどうか確認! そしてISO感度設定をオートにしておくか、高感度になっているかどうかも確認しておきましょう。神社仏閣の建物を全体的に撮影してしまうと紅葉が小さくなりすぎてしまいます。特徴的な部分と紅葉を上手くからみ合わせ、構図のバランスに注意して撮ってみましょう。

1)赤や黄の色のバランスを試して、あとで選べるようにしよう

2)縦位置の構図で高低差や場面の奥行き感を出してみよう

3)手持ち撮影が基本。手ぶれに注意して高ISO感度で撮ろう

写真・解説 山本学

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