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打ち寄せる波のタイミングや、画面の水平に注意して撮ろう
美ら海(ちゅらうみ)とは、沖縄の言葉で「美しい海」のこと。沖縄の海といえば、白い砂浜にエメラルドグリーンの海ですね。やはり晴れた日がベスト。水の透明感や海の色も青空でなければ美しい色になりません。また、海の透明度を高めるには「PLフィルター」は必須です。水面の反射を取り除き、美しい海の色を引き出してみましょう。波打ち際では、波が寄せるときに撮ります。水平線は傾かないように気をつけましょう。
EOS 7D・EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM・Avモード(F9・1/160)・+0.7補正・ISO200・WB太陽光・撮影地:西表島・撮影:工藤智道

日没後の赤く染まる海にも注目し粘り強く撮影しよう
南国の海や海岸線に近い場所で、マングローブなどの南国の植物群落を見かけます。南国のイメージといえば色鮮やかな風景ですが、朝日や夕焼けに染まる海も美しいものです。この写真は、日没後に空が焼け、水面を赤く染めた時間に撮影しています。沖縄の日没は遅いのですが、暗くなるまで頑張って撮影すると、素晴らしい場面に出会えるかもしれません。
EOS 5D Mark II・EF70-200mm F2.8L IS II USM・Avモード(F11・1.3秒)・−0.3補正・ISO100・WB太陽光・撮影地:西表島・撮影:工藤智道

海と空に周囲の植物などを入れ、雰囲気のある写真にしよう
美しい海を目の前にすると、ついつい波打ち際まで近づいて撮影してしまうことが多くなります。そうすると海と空だけが写った、変化の乏しい写真になってしまいがちです。周囲を見渡して南国らしい植物などを探してみましょう。植物と一緒に砂浜と海を写せば、その場の雰囲気を感じさせる写真にすることができます。
EOS 5D Mark II・EF24-105mm F4L IS USM・Avモード(F8・1/125)・−0.7補正・ISO100・WB太陽光・撮影地:竹富島・撮影:工藤智道
※マップの位置情報は、撮影位置の参考情報です。正確な緯度・経度を示すものではありません。
ポイントまとめ
美ら海は晴れた日が美しく、色も鮮やかに撮影することができます。透明度の高い美ら海では、「PLフィルター」を効かせて水面の反射を除去し、美しい色合いを引き出します。また、夕暮れ時の美しい夕焼けは、日没後も撮影を続けると赤く染まった美しい海を撮ることができます。
1)打ち寄せる波のタイミングや、画面の水平に注意して撮ろう
2)日没後の赤く染まる海にも注目し粘り強く撮影しよう
3)海と空に周囲の植物などを入れ、雰囲気のある写真にしよう
写真・解説 工藤智道