夏雲/作品1

マイナス補正で夏雲の立体感を引き出そう

もくもくとわき立つ夏雲。夏らしい光景として、その表情を撮影するとよいでしょう。通常は白いものを撮るとき、露出補正をプラスに補正しますが、雲の立体感を出すためには、明るくしすぎないように注意します。雲が真っ白にならないように、やや暗めの仕上げを意識してボリューム感を表現します。

EOS 5D Mark II・EF24-105mm F4L IS USM・Avモード(F8・1/640)・+0.3補正・ISO200・WB太陽光・撮影地:西表島・撮影:工藤智道

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夏雲/作品2

PLフィルターで空の濃度を高くして、雲の白さを強調しよう

刻々と形を変える夏の雲は、できるだけ素早く撮影します。空の色を濃くすると夏らしいコントラストの強い写真にすることができます。空の色を濃く写すには「PLフィルター」を使います。逆光時はPLフィルターの効果が弱いため、順光気味の光線状態で撮影するとよいでしょう。

EOS 5D Mark II・EF24-105mm F4L IS USM・Avモード(F16・1/200)・−0.7補正・ISO200・WB太陽光・撮影地:霧ヶ峰・撮影:工藤智道

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夏雲/作品3

夏の夕暮れの雲は、暗めの露出で表情を引き出してみよう

夏の夕暮れなど急に天候が崩れ、空に迫力のある雲が立ち込めることがあります。雲だけを撮影したのでは風景写真にはならないため、地上の景色と共に写してみましょう。露出はややアンダーにすることで、立ち込めた雲の表情をしっかりと引き出すことができます。

EOS 5D Mark II・EF24-105mm F4L IS USM・Avモード(F6.3・1/15)・−1.7補正・ISO400・WB太陽光・撮影地:長野県茅野市・撮影:工藤智道

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※マップの位置情報は、撮影位置の参考情報です。正確な緯度・経度を示すものではありません。

ポイントまとめ

夏の季節感を表現する被写体として、夏雲はおすすめです。わき立つ雲は刻々と表情が変わるので、いい雲を見つけたらすぐに撮りましょう。雲が白トビしないように露出をコントロールすることも大切ですよ。

※天候が急変して雷雨となる場合があります。その場合は、安全を確保できる場所に退避しましょう。

1)マイナス補正で夏雲の立体感を引き出そう

2)PLフィルターで空の濃度を高くして、雲の白さを強調しよう

3)夏の夕暮れの雲は、暗めの露出で表情を引き出してみよう

写真・解説 工藤智道

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